2008年12月26日(金)
延長運行イタシマス・・・
 タイムスリップ・レール...尾鉄
  予想を上回る反響に応えて  
追加された硬券などの展示物
 本通りのおのみち街かど文化館(三井住友銀行
東隣)で開催中の尾道鉄道の企画展、【まちかど
尾道学ミュージアム009 タイムスリップーレ
ール..尾鉄(おのてつ)」(尾道学研究会・尾道
市教委文化振興課主催)が、主催者側の予想を大
きく上回る反響を呼び、当初24日(水)までであ
った会期を急速28日(日)まで延長(25日は木曜
休館)、加えて正月で帰省された方々にもご覧頂
ける様にと、1月2日(金)〜4日(日)の年始
も特別開館する事が決定した。
 まだメディアに上がっていない初日の段階から
鉄道ファンが早々と姿を見せ、そのネットワーク・
発信力に乗って近隣のみならず、遠方からわざわ
ざ駆けつけるファンが相次いだ。
 同時に、尾鉄のあった失われた風景を記憶する
市民の方々もそれに負けず多く来館され、なかに
は二度、三度と足を運ばれるリピーターの姿や、
尾鉄に思い出がある方々が、同窓会の如くグルー
プで連れだって訪れる光景も見られた。
 木曜休館を除き開館20日ちょっとの今日時点で
の来館物数が3千人を突破しており、8回目を重
ねる文化館での尾道学企画展では、閉幕を待たず
して今回が最高記録となっている。
 人数的なもの以上に注目に値されるのは、新た
な尾鉄関係の資料が相次いで持ち寄られた事であ
る。
 コレクター・石原哲之さんから、尾鉄の硬券
(こうけん・切符)、定期券、車内乗車券、小荷
物切符などが会場へ届けられ(写真)、次いで、
河本泰行さんからは、関係者でしか持ち得ない車
掌カバン、切符切り、車掌腕章、乗務員規定など
などが紙袋一杯に持ち寄られた。その中には、三
成駅と記載された鍵付きの布袋があり、元運転士
で今回の企画展の主役でもある前田六二さん(尾
道学研究会会員)によればこれは集金袋で、その
日の売上げを毎日本社へ持って行っていたとの事。
 大量の尾鉄遺品残存の経緯を河本さんにお尋ね
すると、尾鉄が廃止された直後、天満町にあった
本社の倉庫に残された物品を処分するその時に偶
々居合わせ、不要品として全て戴いたものという。
まさに間一髪のところで廃棄処分を免れた遺品た
ちである。
 持ち寄られたお二人は、お役に立つのならと快
く展示出品を了承され、追加展示として新たに2
つの展示ケースがしつらえられた。
 会期延長に加えて、図録ないしは資料集的なも
のを望む声も多くあり、天野安治同会会長は、絵
葉書発掘に続く尾道学研究会による出版事業第2
弾として、今回の企画展図録をとりまとめる方向
にあると話しており、反響の大きさからして、絵
葉書発掘本並の勢いになる可能性は高いと、現在
その調整に慌ただしい事務局でも嬉しい悲鳴を上
げている。
 28日(日)迄は通常通りの10時〜18時まで、1
月2〜4日は11時〜18時となる。また、引き続い
て会場では情報や資料の持ち寄りを募っている。

場所はこちらの「お」



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