2008年8月9日(土)
23日夜は御袖天満宮で上映会も
 アニメ通して尾道見る
  『かみちゅ!』背景原画展始まる
展示の様子
ポスター
 (一部既報)尾道の町並みをモデルに制作、テ
レビ放映されたアニメーション『かみちゅ!』の
背景原画などを紹介する「尾道にみるアニメの原
風景展」が8日、本通り商店街の空き店舗(三井
住友銀行向かい)で始まった。初日から多くのア
ニメファンが訪れている。24日まで。[幾野伝]

 現在、広島市で開かれている「広島アニメーシ
ョンビエンナーレ2008」の協賛事業で、「せっか
く広島に多くのアニメファンや関係者が集まるの
で、尾道まで来てもらいたい−」と田中耕一郎さ
んと村上博郁さん(チャイサロンドラゴン)らに
よる実行委員会が企画した。
 アニメ『かみちゅ!』は、瀬戸内の海と山に囲
まれた坂道の多い「日の出町」という架空の町を
舞台に、女子中学生が繰り広げる奇想天外なハー
トフルーコメディ。2004年9月に落越友則プ
ロデューサー、舛成孝二監督らが尾道、向島など
をロケーションーハンティングし、背景原画を制
作した。翌年夏から12話がテレビ放映され、その
後全16話がDVDになって販売されている。
 アニメ業界最大手のアニプレックスと月刊コミ
ック電撃大王編集部、市商店街連合会などが後援
する今回の「原風景展」は、千光寺山や尾道水道
の遠景、土堂小学校、渡船、御袖天満宮、吉田邸、
ガウディハウス、狭い小路など、モデルとなった
尾道の背景画32点をはじめ、DVDジャケットな
どのいずれも原画(A3版)を展示。
 背景画には、後で上に重ねていく登場人物や例
えばドア、桜の花など動きの生じる部分などがま
だ描かれてはおらず、「普段では見られない制作
の過程、舞台裏も見ることが出来ます」と田中さ
ん(=写真上)。
 西土堂町の坂道や土堂海岸の突堤など3場面で
は、写真家村上宏治さんによる実景作品と並べる
ことで比較して見られる工夫もある。絵コンテや
アフレコ用のシナリオも特別に展示している(=
写真下は今回のポスター)。
 東京でゲームソフト制作の仕事をしていたが、
尾道に憧れて今年2月に引っ越して来た田中さん
は、「この展示をきっかけに、実際に尾道の町を
歩いて見て欲しい」と初日から多く訪れている来
場者に呼び掛けており、背景画となったスポット
を記したオリジナルの「尾道ぶらり地図」を作り
配布している。
 会期は24日までの午前10時から午後7時。特別
企画として23日には、舞台のひとつになった長江
一丁目、御袖天満宮の境内で上映会が開かれる。
入場無料で雨天の場合は神楽殿の中で行う。午後
8時から、テレビ版の第1話「青春のいじわる」
と2話「神様お願い」、12話「小さな一歩で」の
3話を上映する。

会場はこのあたり→



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