2008年7月24日(木)
 船を押し倒し最高潮に
  夜空を染めて練り歩く管絃祭
管絃船を担ぐ人々
 向島町、津部田伝統保存会(半田文夫会長)の
「住吉祭り」が21日夜開かれ、町内外から約1000
人の見物客が訪れ、向島を代表する祭りを楽しん
だ。
 津部田コミュニティ広場で亀森八幡神社、吉原
典孝宮司が管弦船の巡幸の安全を祈願。半田会長
が挨拶、来賓の高山博州県議、楠智幸さんが祝辞
を述べたあと勢いよく四斗樽の鏡開きをおこない、
祭りを祝った。
 青森のねぶた祭りを彷彿させる「チャンギリ」
が演奏されるなか、大提灯、ほおずき提灯約100
個を取り付けた重さ200kgの管弦船を担ぎ「わっ
しょい ワッショイ」と掛け声勇ましく約300m先
の五烏(ごがらす)神社まで練り歩いた。夜空を
染めた管弦船の提灯が幻想的に揺らめていた。
 男、女、子どもの3隻の管弦船を五烏神社に奉
納。特設ステージで小中高大学生が練習を積んで
きた鉦、太鼓、笛による「戻り太鼓」の熱気みな
ぎる演奏が繰り広げられるなか、3隻の管弦船が
再び担がれ、勢いのつくまま走り、止まっては左
右に大きく揺さぶり、船上のほおずき提灯が地面
につく程、押し倒すと「きゃあー」という黄色い
声と一瞬「危ない」と、どよめきの声があがり、
祭りは最高潮に達した。
 「今年も沢山の人に祭りを楽しんでいただいた
と思います」(半田会長)と話していた。



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