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2008年7月20日(日) 『かみちゅ!』 広島国際アニメーション祭に合わせ 尾道モデルの作品紹介 背景原画展と天満宮で上映会を |
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来月7日から広島市で開かれる「広島アニメー ションビエンナーレ2008」の協賛事業として、尾 道で「かみちゅ!展〜尾道にみるアニメの原風景」 が計画されている。尾道の町並みをモデルに制作 されたTVアニメ『かみちゅ!』の背景原画を本 通り商店街の空き店舗に展示、ゆかりの御袖天満 宮(長江一丁目)の境内で上映会などを企画して いる。 [幾野伝] 2年に1回開かれている「広島アニメーション ビエンナーレ2008」は、国際アニメーションフィ ルム協会が公認し、カナダの首都オタワやクロア チアの首都ザグレプと並ぶ世界4大アニメーショ ン映画祭の一つ第12回「広島国際アニメーショ ンフェスティバル」(8月7〜11日)の関連イベ ントで、今回で3回目になる。 尾道は映画やテレビだけでなく、他の町にはな い景観と情緒から、たびたびアニメーションやコ ミックの舞台になっており、その代表作として 『かみちゅ!』がある。同作品は、普通の女子中 学生が或る日神様になって、町に降り注いでくる さまざまなトラブルや問題を解決していくという 奇想天外なハートフルーコメディ。 舞台は瀬戸内の海と山に囲まれた坂道の多い架 空の町で、「尾道」と言う具体的な表現は出て来 ないが、2004年9月に業界最大手のアニプレック ス(東京都千代田区)の落越友則プロデューサー と舛成孝二監督、脚本担当の倉田英之さんの3人 が、岩本肇さんらの案内で3日間、千光寺山南斜 面や向島などをロケーションーハンティング(= 写真)。この時の写真やビデオ資料をもとに原画 を制作した経緯がある。 2005年夏から12話分がテレビで全国放映、その 後尾道ケープルテレビでも放送され、反響が大き かった。現在全16話からなるDVDが販売されて いる。 「かみちゅ!展〜尾道にみるアニメの原風景」 は、アニメーションビエンナーレの開催期間に合 わせて、8月8日から24日の17日間、土堂一丁目 の本通り商店街(三井住友銀行尾道支店向かい) の空き店舗で開く。主催は同展実行委員会。 代表の田中耕一郎さん(40)は今年2月まで東 京でゲームソフトの制作に携わってきたが、尾道 に憧れて引っ越して来た。現在はアルバイトをし ながら、村上博郁さん(チャイサロンドラゴン)、 松本建司さんらと本番に向け準備を進めている。 アニプレックス協力のもと、背景原画35点をは じめDVDジャケット、雑誌や広告で使われた版 権イラストレーションをパネル展示。会場ではプ ロモーションビデオを上映、原画と見比べるため に、写真家の村上宏治さんが撮影した実景作品を 展示してみる。 さらに作中で重要な舞台になっている「来福神 社」のモデル、御袖天満宮(長江1丁目)の境内 で本編上映会を計画。帆布によるスクリーンにプ ロジェクターで上映するもので、展示期間中の2 日間ほどを予定している。 「せっかく多くのアニメファンや関係者が広島 に集うので、尾道まで来てもらって実際の景色と 背景原画を立体的に鑑賞して、楽しんでもらえれ ば」と田中代表。問い合わせはtel 0848-24-9889 へ。 |