2008年6月18日(水)
 存在感のある半抽象画
  画廊喫茶孔雀荘村上厚雄さんの作品展
作品と作家
 自然や風景と対話し存在感のある心象風景を描
き続けている元三原高校美術教諭、村上厚雄さん
(63)の作品展が西土堂町、画廊喫茶・孔雀荘で
開かれている。30日まで。
 向東町生まれ、尾道東高から大阪教育大学に進
み、高校美術教師になり、府中高校では日本洋画
界の第一人者、広田稔氏を教え、東京芸大に入れ
た。
 大学時代、人まねではなく自らの心象風景を大
事にする具体美術に影響を受け、独自の世界を創
り上げていった。「作品は写生にいった現地で最
後まで仕上げます。その場所でしか味わえない空
気や匂い、雰囲気を感じ自分のなかによぎる心象
風景と照らし合わせ、描いています」と好んで半
抽象画を描き続けている。
 展示作品は絵のまち四季展で秀作に選ぱれた、
尾道をテーマにした「潮騒のまち」=写真=、尾
道で最も古い久保小学校のたたづまいが気に入り、
描いた「潮風の街」や自然の息吹を感じさせる
「くさむら」、哀愁が漂う「冬のミニバラ」と存
在感のある作品が目立つ。
 アトリエで絵筆を執るかたわら三原市で公民館
絵画教室や生涯学習の講師を務めている。

場所はこちらの「く」



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