2008年4月2日(水)
 詩情あふれる尾道風景
  ペン画、彩色ペン画の面白さ
作品を手に作者
 ペン画、反転ペン画、彩色ペン画と常に挑戦し
続けている外山昇さん(55)の「尾道&瀬戸情景
自選展」が新浜一丁目、画廊喫茶あすなろで開か
れている。15日まで。
 国際現代美術家協会代表理事で審査員も務め、
パリのS・N・B・A正会員の外山さんが尾道を
中心に県内の街並み、海景、寺などの作品を展示
している。
 真夏の浄土寺多宝塔をペン画で描き、太陽で染
められた境内を真っ白の余白で表現しているのが
印象的でモノクロならではの作品に仕立てている
=写真=。
 逆に黒地に白色線を引く反転ペン画で浄土寺の
石仏を描き、石仏の表情を上手くとらえている。
 西国寺参道に映る木陰や木漏れ日を色づけした
彩色ベン画で描き、風情を醸し出している。
 このほか尾道水道、三原仏通寺、竹原の美観地
区の裏通り、宮島の国宝の寺など精巧に描いてい
る。
 ペン画の真髄は「一本の線が多彩を制す」。そ
のペン画の精神にあえて挑戦、黒線、白線、彩色
と多様な表現を試みている。外山さんは「ペン画、
反転ペン画、彩色ペン画に続きカラーペン画に挑
んでいます。どこまでも技術の可能性を追求した
いと思っています」と話していた。

場所はこちらの「あ」



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