2008年3月29日(土)
おのみち こみち
初のCD山根美和子さん10曲
 尾道風情 中央商店街はBGMで応援を
ジャケット
 尾道出身の作曲家志望の女性が、尾道を題材に
作詞作曲し歌ったCDアルバム『おのみちこみち』
が発売されている。中央商店街では通りのBGM
として曲を流すなど、「尾道の歌」として応援し
ていく動きも出始めている。    [幾野伝]

 アルバム『おのみちこみち』(@RECORD
S発売)=写真=を制作したのは、向東町出身で
東京在住の山根美和子(やまねみわこ)さん。向
東小、向東中、尾道北高から日本大学芸術学部音
楽学科に進んで2006年3月に卒業。現在はIT関
連の企業でアルバイトしながら、学生時代の先輩
作曲家のアシスタントとしてミュージカルや演劇
の曲作りをしている。
 山根さんは幼稚園児の頃から音楽教室に通い、
小学1年の時から自分で曲を作るなど、音楽セン
スに長けていたという。今回、アルバイト先のI
T企業の理解と協力があってファーストアルバム
の制作を実現したもの。
 ワルツ・フォー・オノミチ▽おのみちこみち▽
SHIMANAMI ROAD▽ハナウタ行進曲
▽君をあいしてる▽夏▽海鳥▽しまなみの風▽お
もひかぜ▽おのみちこみち(ピアノ)の10曲を収
めた。夏と海鳥の作曲以外は、いずれも山根さん
によるもので、テーマは古里の瀬戸内・尾道。ポ
ップス系の明るい曲ばかりで、透き通った歌声に、
楽器のみの演奏(インストルメンタル)でも軽快
なピアノメロディが印象的。
 CDジャケットの写真は向東小、中の同級生で、
尾道東高から同じく日大芸術学部写真学科に学ん
だ友人の写真家、緒方亜衣(オガタアイ)さんが
撮影。千光寺道の登り口をはじめ尾道の日常を切
り取った写真15枚が曲のイメージと物語性を高め
ている。
 「広島・尾道。この街で私は生まれ、育ってき
ました。そんな私の心の中には、尾道の思い出が
たくさん詰まっています。今回、その尾道を舞台
にした曲をいくつか書かせて頂きました。このC
Dを聴いて、″とげとげしてしまった心が、まぁ
るくなる″そんな風に感じてもらえれば嬉しいで
す。尾道は、そういう街だと、私は思うから。..」
とメッセージを綴った山根さん。
 母親のまり子さんは「詞を書いていることは全
く知らなくて、CDが出来て初めて知りました。
小さい頃から今まで好きでやってきて、心配もし
ましたが、これが1つの成果だろうと思います」
と喜んでいる。
 尾道中央商店街振興組合(藤井央代表理事)で
は、「優しい尾道の風情が表現された歌を、多く
の人に聴いてほしい−」と応援することにしてお
り、通りのBGMとして流したり、絵のまち館で
CDを販売する。



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