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2008年2月10日(日) 投稿 飯田康之さん 6月尾道で全国総会を フィルムコミッション連絡協議会 |
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本年6月5日より3日間にわたって、全国フィ ルムコミッション連絡協議会の総会が尾道市を会 場に開催されます。 現在全国で100を越えるフィルムコミッショ ンがそれぞれ競い合い、又協力しながら活動して います。 映画やテレビの番組を誘致して、地域の活性化 や観光への効果、それにともなう経済的効果を期 待して発足した各地のフィルムコミッションが、 尾道に集うことは大変意義があることと思います。 古くは「東京物語」から、映画、テレビドラマ の舞台になってきた尾道には、東京、京都の撮影 所からの地の利は決して良くはないのですが、そ れを越える魅力がこの地にはあります。 近年の大林宣彦作品の舞台となった尾道には、 市を挙げて映像文化に寄与する体制が出来上がり、 官民一体となった映像製作の支援体制は大林作品 のみならず、より一層の充実が計られてきて、ユ ーザーである映像製作者には大変心強いものであ ります。 フィルムコミッションは、世界では1940年 代にアメリカで誕生したものですが、日本では2 000年以降、急速にその気運が各地に高まり、 ほとんど日本全国を網羅するほどになりました。 そして、各地の都道府県単位のものから、市町 村単位、或いは広域で組織されたもの、NPO法 人など、設立母体はさまざまですが、その多様性 ゆえに活発な議論と連携が計られているのです。 その中から、より全国協議会の業務の拡大、特 に海外作品の日本誘致に力を入れようと全国協議 会をジャパン・フィルムコミッションに拡充して いこうという揺藍期から成長期に移行する大変大 事な節目の大会が尾道市で開催されることは感慨 深い思いです。 尾道市は、随分と以前から映像産業の発展のた めに寄与していた訳ですし、市役所主導で民間へ の働きかけなどにより官民協力のシステムが出来 上がり、尾道を舞台に多くの名作が誕生していっ たのです。実はこれこそフィルムコミッションそ のものでありました。 その先賢性が認められて、今年の総会の尾道開 催に繋がったものと思われます。又、一昨年より 総会誘致の努力が実を結んだものですし、心から 敬意を表します。 6月に全国から参集するフィルムコミッション の方々に大いに尾道を満喫して戴きましょう。 おのみちフィルムコミッションも種々の催し物 を企画されているようです。市民の皆様にも、映 画ロケの際の心優しい応援と同様に、この総会に もお力添えをお願い申し上げ、成功を祈っており ます。 (映画プロデューサー/全国フィルムコミッショ ン連絡協議会会員、飯田康之) |