2008年1月12日(土)
袴姿で凛々しく
平谷市長、見事に的射抜く
 厄除け開運願い矢射る
  百島八幡神社で新春「お弓神事」
矢を射る市長
一斉に矢を射る射手
 500年以上の歴史を誇る離島、百島町、百島八
幡神社(二五哲彰宮司)の新春恒例の「お弓神事」
が11日午前、境内でおこなわれ、参詣者は厄除けと
開運を願い、射手の放つ矢の行方を見守っていた。
 お弓神事には平谷祐宏市長、井上文伸議長と行政
と議会のトップ、高山博州、吉井清介の両県議、山
中善和市議が参詣、前年の選挙年に比べ、政治家の
数は半数に減った。
 平谷市長が袴姿に着替え、飛び入り参加、師範代
の旗手孝文さんから手ほどきを受け見事、的を射抜
いた=写真上=。「今年は新春から縁起が良い」と
ご利益を得ていた。
 お弓神事は神社総代会(多田熊一総代長)主催で
福田、本村、泊の3地区から選ぱれた島民や出身者
の男性15人が袴姿で並び、奉納されていた弓矢を受
け取り、師範代の旗手孝文さんから基本的な手ほど
きを受け、本番にのぞんだ。
 大太鼓を合図に15m離れた「鬼」の的を目がけて
1人、20本の矢を放った。的に当たるたぴに詰めか
けた200人の参詣者から拍手が送られ、歓声が沸
き起こった。
 福岡の大学から、帰郷、父親に代わり射手を務め
た藤田祥文さん(20)は力強い矢を放ち的を射抜い
た。「初めての経験で難しかったです」と感想を述
べていた=写真下=。
 お弓神事は室町時代嘉吉1年(1441)、嘉吉の乱
で足利軍に敗れた赤松満祐の一族が百島に流れ着き、
追っての襲来に備えて弓の稽古をしたのが始まりと
いわれ、500年以上の歴史がある。現在は1年間
の無病息災、家内安全を祈願する神事として続けら
れている。



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