2008年1月1日(火)
 【人物伝資料】西郷四郎の書
   [大正期、谷野照男氏蔵]
書
 姿三四郎のモデルで、講道館四天王の1人とし
て著名な西郷四郎晩年期の書(軸)。谷野さんが
自宅で父親の遺品を整理していた折りに発見され
たもので(96年11月22日付け本紙報道)、長さ
1.3m、幅59cmの軸に、日没の海景を詠んだ漢
詩を豪快に書き記している。「北洲外史」が西郷
の雅号で、戒名にもその字が用いられている(星
光院北洲達観居士)。西郷四郎は、病気療養のた
めに浄土寺末寺の吉祥坊(廃寺)で余生を過ごし、
大正11年12月23日に同坊で息を引き取った。尾道
では西郷ゆかりの遺品が少ないために貴重な一品
である。



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