2007年12月21日(金)
全国から1581点
 町の特色「人と共にある情景」
  写真のまち四季展で審査発表を
 全国公募展の「絵のまち尾道四季展」と同様に、
2年に一度開催している第3回「写真のまち尾道
四季展」の審査結果が発表された。
 尾道市内の102人を含む広島県内の265人
をはじめ、北は北海道から南は福岡県まで23都道
府県から427人(前回408人)が合わせて15
81点(前回1515点)を応募。
 今月16日に市公会堂別館で尾道出身の写真家、
松本徳彦さん(日本写良家協会専務理事)を審査
委員長に、市美術展審査員の佐々木照雄さんと亀
田義博さん、二科会会員の岡野巧三さんの4人が
選考にあたり、大賞1点をはじめ金賞2点、銀賞
3点、銅賞5点など入賞作品を決定した。
 大賞には三谷健三さん(79)の「立話し」が選
ぱれた。地元からは磯田康之さん(68)の「船輝」
が金賞▽銀賞に坂井勝三さん(60)の「パパとマ
マ」と田坂浩一さん(74)の「絵のまちにチャレ
ンジ」▽銅賞に財間喜久重さん(50)の「未来心
の丘」が入賞した。
 審査委員長の松本さんは「3回目になり作品の
質が高くなった。因島や瀬戸田と合併して撮影範
囲が広くなり、バラエティに富んできた。尾道四
季展は第1回目から、他の町でやっているような
単純な観光・風景写真とは少し趣きが違い、人と
共にある風景、情景に尾道の特色が出ているよう
な作品を求めてきた。だから人物が写っている作
品が選ばれる機会が多く、そういう写真が集まる
ようになった。町を隅々まで歩いて、チャンスを
見つけて撮っている。とてもヒューマン的で誰に
でもアットホームなイメージで観て頂けるのでは」
と総評。
 大賞作品の「立話し」については、「なかなか
良い写真。お年寄りが西國寺の山門の前で、何か
挨拶をしている。おじいさんの方が少し耳が不自
由なのか、おぱあさんが側で話し掛けている。そ
の自然な感じが実によく出ている。陽射しもこの
瞬間も良くまとまっている」と高く評価している。
 入賞作品など合わせて138点の展示は、来年
2月23日から3月9日まで、市立美術館で行われ
る。表彰式は初日に会場である。   [幾野伝]



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