2007年9月30日(日)
 夜明けの多彩な海景色
  「海隅シリーズ」の瀬山さん
作品を手にする瀬山さん
 遠洋マグロ船に乗り込んだり、内海航路の船長
として40年近い船乗り生活で親しんできた海隅景
色を好んで描いている瀬山清三さん(67)の「洋
画展」が新浜一丁目、画廊喫茶あすなろで開かれ
ている。
 8年前、村上選さんに師事、画家になりたいと
思ったほど絵は大好きで上達も早く県美展に2回
入選、絵のまち四季展では小林和作奨励賞など入
賞が2回、中央の海事協会の機関誌「海員」の表
紙を飾っている。
 展示作品は得意の海隅シリーズ、「歌港の朝」、
「向島渡船」、戸崎港の「白い灯台」、原発で揺
れる山口県上関町の「赤い灯台」など明け方の港
を描いている。
 「朝日が昇る1時間前後の薄明と清明の時、海
の色が見えてきます。太陽が上がると北風が吹き
海面の色彩が変わります」と黎明時に本当の海の
色が見えると船乗りならでの審美眼で見据え、朝
早くからスケッチに出かけている。港、港で海面
の色彩が違い瀬山さんの個性が際だっている。
 3年前にスケッチ旅行した葡萄の産地で有名な
南フランスの「カォール」、昨年訪れた中国茘浦
の「山村」や暖色と寒色の「ぱら」を出品してい
る。
 「朝の海に続いて夕暮れの海隅シリーズに取り
組んだいきたい」と尾道海技学院の講師を務めな
がら精力的に絵筆を走らせている。
 瀬山さんの洋画展は15日まで。土・日・祭日は
休み。

場所はこちらの「あ」



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