2007年8月23日(木)
大林監督作品
 映画見て語り合い求められる時代に
  《22才の別れ》大都市で劇場公開
ポスター
 昨年、《転校生》と並んで制作した大林宣彦監
督の映画《22才の別れLycoris葉見ず花見
ず物語》が先週末に劇場公開され、話題になって
いる。              [幾野伝]

 《22才の別れ》は、シンガーソングライター伊
勢正三さんの1970年代の大ヒット曲『22才の別れ』
をベースにした若者と大人の恋の物語。大林×伊
勢コンビは2002年公開の《なごり雪》に続く大分
映画の第2作目となる。ストーリーは次のとおり。
 福岡市の商社に勤める川野俊郎(筧利夫)は40
代の半ば。社内には煮え切らない関係を続ける有
美(清水美砂)がいるが、お互いに一歩を踏み出
す勇気はない。
 ある日、ずぶ濡れで駆け込んだコンビニのレジ
で「22才の別れ」を口ずさむ少女、花鈴(新人・
鈴木聖奈)に出逢う。
 ふとしたことから親しくなった俊郎は、コンビ
ニを辞めた花鈴にいきなり「援交して」と言われ
戸惑うが、なにか不思議な縁を感じ、放っておく
ことができず家に招き入れる。しかし花鈴の身上
を聞いた俊郎は信じられない事実に衝撃を受ける。
それは、かつて22才の誕生日に別れた恋人、葉子
(中村美玲)にまつわることだった...。
 出演は他に長門裕之、南田洋子、三浦友和、峰
岸徹、村田雄浩ら。配給は角川映画、119分。
 4月から5月にかけて撮影地の福岡や大分県内
で先行上映。現在、東京や大阪、名古屋など大都
市で劇場公開しているが、広島県内での公開は未
定という。今週はじめには、テレビのワイドショ
ー番組でも大きく取り上げられ、話題になってい
る。
 《なごり雪》に続いて今回も作品の舞台となっ
た大分県臼杵市では、今週末の25、26日に、市民
による「ふるさと風の映画学校」が開かれる。
 昨年に続いて2回目で、市民によるふるさと映
画づくり大学実行委員会が主催し文化庁の「文化
芸術による創造のまち」支援事業として開催する。
大林監督が十数年に亘り映画学校の校長をつとめ
る北海道芦別市、尾道市からも市民が参加、交流
する。
 初日は《22才の別れ》の上映、大林監督らの登
壇に続いて後藤國利臼杵市長があいさつ。小学3
年から高校1年までの子供達が臼杵を舞台に作っ
たビデオ作品の上映と講評、「古里」についてデ
ィスカッションする。2日目は屋外に出て、ロケ
地で野外授業もある。
 先月尾道では、《転校生》の上映会で監督と市
民が触れ合う場があったが、混沌とした時代の中
で過去を省みながら、未来に向けてのメッセージ
性が強い「大林映画」を囲んで語り合いたい、と
いうニーズがますます高まっているといえる。



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