2007年7月15日(日)
なかた美術館。10周年記念
 素朴派巨匠ボーシャン展開く
  農村風景や神話、聖書を題材に
展示の様子
 潮見町、なかた美術館は開館10周年を記念して
フランス素朴派の巨匠「ボーシャン展〜幻想の翼
を広げて」を開いている。9月2日まで。
 フランスのワイン名産地、ロワール地方の村、
シャトー・ルノー生まれのアンドレ・ポーシャン
(1873年〜1958年)は故郷を愛し、「ワインを作
る村人」、「ふどう畑の村」、「村の農夫」など
古里の農村風景、草花や自然に愛情を注ぎ「川辺
の花」、「花盛りの山岳」、「楽園」と心癒され
る作品が展示されている。
 ポーシャンはギリシャ神話や聖書にも題材をも
とめギリシャ神話の羊飼いの上に現れたアポロン
を描いた「太陽神の竪琴」やマタイ福音書から
「私のもとに来なさい子供達」、歴史上の人物を
描いたクレオパトラがアントニーに逢いに行く
「バビロンの宮殿」など油彩73点が並べられてい
る。
 また愛用していた帽子、結婚式に用いた蝶ネク
タイ、テープルクロス、アトリエでの制作風景の
写真も展示されている。
 ポーシャンは植木職人として暮らし、絵筆を執
ったのは軍隊から復員した40才を過ぎてから、85
才で死ぬまで自然に深い愛情で包み、描き続け、
素朴派の巨匠として名声を博した。
 特別展示として素朴派の祖と称されるアンリ・
ルソーの「アルジエ」(1895年)が展示されてい
る。ピカソはルソーの独創的な芸術を称え夜会を
催したという。
 入場料は大人が800円(前売り600円)、中
高大学生が500円(同300円)。期間中、毎日
曜日午後2時から小中学生を対象にギャラリート
ークをおこなう。月曜日が休館。但し16日(月)
は開館、翌17日が休館となる。

なかた美術館の場所はこちらの「な」



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