2007年7月5日(木)
23日 交流館で
25年の時越え、愛され続ける古里映画
 傑作《転校生》もう一度
  尾道の将来語り合える上映会に
上映会ポスター
 「尾道」の名を全国に広めた青春映画の傑作
《転校生》をスクリーンでもう一度−。現在、全
国の劇場で公開されている大林宣彦監督(69)の
新作《転校生さよならあなた》と合わせて、26年
前に尾道を舞台に作られた《転校生》の2作品が
23日、しまなみ交流館ホールで同時上映されるこ
とになった。1日だけの上映会で、原作『おれが
あいつであいつがおれで』の作者、児童読物作家
の山中恒さん(75)の講演、監督と子供・若者によ
る舞台トークも計画されている。  [幾野伝]

 市民有志による『転校生』尾道上映実行委員会
(大田貞男代表)が主催し、尾道市と尾道市教育
委員会、山陽日日新聞社が後援、今年11月で開店
30周年になる茶房こもん(長江1丁目)が特別協
賛する。
 監督の古里であり、信州長野が舞台の転校生パ
ート2となる新作《転校生》もワンシーンが昨年
11末、尾道の海岸線で撮影されたこともあって、
「尾道でも鑑賞の機会を作ろう」と計画。さらに
この際、26年前に尾道で撮影された前作『転校生』
(1982年公開)ももう一度大きなスクリーンで観
たいという声が寄せられたことから、2作上映を
決めたもの。
 新作、前作とも2回づつ上映する。午前10時か
ら尾道《転校生》、午後1時から長野《転校生》、
午後3時から原作者の山中恒さんの講演、続いて
監督と尾道の子供・若者によるトーク。さらに5
時半から尾道《転校生》、7時半から監督らによ
る舞台あいさつ(10分)、長野《転校生》の流れ
となる。
 尾道《転校生》は112分、長野《転校生》は
12O分。「新作と並べて、25年の時を越えて愛
され続ける古里映画の尾道《転校生》をもう一度、
あるいは初めて観ることで、尾道の将来のあるべ
き姿を考え、語り合う機会になれば」と実行委員
会。
 チケットは2本立て共通券の前売りが大人2000
円(当日2800円)、中学生以下1600円(同2000円)。
1枚で両作品が1回づつ鑑賞出来る(組み合わせ
は自由。例えば午前の尾道《転校生》と、夜の長
野《転校生》を観ることも可能)。午後3時から
の講演とトークは入場無料。啓文社新浜、COR
E福山西、尾道福屋ブックセンターの各店と尾道
観光協会ロープウェイ乗り場案内所、商店街の甘
味処ととあんで販売している。
 併せて実行委員会では尾道《転校生》の公開25
周年を記念して、映画感想文を募集している。テ
ーマは「映画『転校生』の尾道とわたし」。寄稿
者にはもれなく全員に、ペアチケットがプレゼン
トされる。
 上映に関する問い合わせは実行委員会事務局
(090−3633−3809)へ。
 《転校生さよならあなた》は、広島サロンシネ
マで13日まで上映中で、夏休みに合わせて21日か
らは福山シネマモードでも公開される。

転載責任者メモ:私は「転校生」をテレビで見なかったら尾道に行くことは
        おそらく無く、個人的に人生を変えるほど非常に重要な作品です。

        尾道の皆さんにも「なぜこんなに映画を観て遠くからロケ地を
        散策しに来る人がいるのだろう」を理解していただくためにも是非
        1度(大林作品の好き嫌いを置いておいても)旧作を観ていただき
        たいと思います。昔の尾道に自分の若いころ、自分の両親の若かった
        ころなどを重ねながら。


ニュース・メニューへ戻る