2007年7月1日(日)
差し止め請求
 2日に第一回口頭弁論
  「鞆の浦訴訟」広島地裁で始まる
鞆港
 福山市鞆の浦で計画されている埋立架橋計画を
めぐり地元住民が4月23日に提訴した「埋立免許
差し止め請求訴訟」(鞆の浦の世界遺産登録を実
現する生活・歴史・景観保全訴訟)の第一回口頭
弁論が2日午前11時から、広島地方裁判所で開か
れる。
 原告団(大井幹雄団長)と弁護団(水野武夫団
長)の代表が意見陳述を行い、訴訟内容を説明す
る見込み。
 訴状では、公有水面埋立法に基づいて福山市と
広島県が推進する架橋埋立計画が、「鞆の歴史的・
文化的・自然的価値を破壊し、国際的な高い評価
と世界遺産に匹敵するさまざまな価値を活用した
活力ある町づくりを阻害する」と主張、合わせて
排水権者全員の同意が得られていないことを訴え
ている。
 閉廷後の正午から、裁判所隣の広島弁護士会館
で原告団と弁護団による記者会見が開かれる。
                 [幾野伝]
朝鮮通信使から紐解く
 世界遺産への道探るシンポ

 「鞆の浦訴訟」が始まるのを前に、1日午後1時
から東京港区芝の建築会館ホールで、国際シンポ
ジウム「朝鮮通信使の道を日韓共同の世界遺産へ」
が開かれる。入場無料。
 主催は「鞆の世界遺産実現と活力あるまちづく
りをめざす住民の会」を支援する会(大林宣彦・
池田武邦会長)で、(社)日本建築学会と日本イコ
モス国内委員会が後援。
 1607年から1811年まで12回に亘って続き、鞆の
浦ともゆかりの深い朝鮮通信使による日韓交流の
歴史と記憶を掘り起こし、海を越えた友好と文化
の道を将来に繋げたいと企画。
 金光植さん(韓国イコモス)▽アレックス・カ
ーさん(東洋文化研究家)▽関哲行・流通経済大
学社会学部教授▽三宅理一・慶応大学大学院教授
らが登壇する。
 問い合わせは支援する会事務局へ。

支援する会公式ホームページ
(シンポジウムの詳細も)



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