2007年6月15日(金)
土堂小5年生
 「なぜ?ここで撮影を」
  映画《ふたり》から郷土尾道学ぶ
「こもん」で取材する子供達
 市立土堂小学校(松原隆二校長)の5年生(2
クラス53人)が13日午後、大林宣彦監督の尾道映
画《ふたり》のロケ地を訪ね、ゆかりの人達から
エピソードなどを聞いた。    [幾野伝]

 同小では、自分達の町をもっとよく知ろうと
「映画のまち尾道」をテーマにした郷土科の授業
を行っており、先輩でもある大林宣彦監督が手掛
けた新尾道三部作《ふたり》(1991年)を教室で
鑑賞するなど、学習を進めている。
 この日は撮影が行われた場所に自分で立って、
可能ならゆかりの人から話しを「聞き取り」、さ
らに作り手である監督はその場でどんな願いを持
って撮影したのか、自分で「想像」してみること
を目的に校外へ。7つのグループに分かれて、学
校近くの山の手の坂道や旅館魚信、向島町のレス
トラン・マキシム、岩子島の古い隨道、立花自然
活用村など印象的なシーンのロケ場所を訪ねた。
 大林映画と繋がりが深い長江1丁目、茶房こも
んには7人が訪問し(=写真)、児童はまず「映
画の撮影はどのようにして行われましたか?」と
質問。
 マスターの大谷治さんは「《ふたり》は、お姉
さんをトラックの事故で亡くした悲しみを乗り越
えて元気に生きていく妹と家族の物語。外からお
姉さんが店の中を見ているシーンを、雨を降らせ
ながら撮影しました」とテラスのガラス越しに行
われたロケの様子を説明、児童は熱心にメモを取
りながら、写真にもおさめていた。
 さらに「なぜ監督はここをロケ地の1つに選ぱ
れたと思いますか?」と質問。大谷さんは「監督
は生まれ育った尾道の町の中のことをよく知って
います。この場所がそのシーンに最も適している
と判断したのだと思います」と語り、「撮影現場
でも監督はニコニコしています。よーいスタート
と声を掛けて、俳優さんが気持ちを込めて台詞を
言っているか見極めて、OKを出します」などと
エピソードも披露していた。
 小道具としてスクリーンに登場した楽器のチェ
ンバロや譜面台は今も店内に置かれており、「撮
影当時と変わった所はありますか?」との問いに
は、「ラストーシーンで使われた譜面台は、薩谷
和夫さんという美術監督から終了後に頂いたもの
です。店内の様子は全く変わってないです」と答
えていた。
 児童は聞き取り取材をもとに1人づつ考えをま
とめ、7月の授業で発表する予定。

「こもん」はこちらの「こ」



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