2007年5月18日(金)
摺り染め写真も
新進気鋭、佐藤アキラ写真展
 「尾道 光のある場所」
   四季折々の風景や人々の生活
 写真 加工した写真 1佐藤さん
 四季折々の尾道の風景と人々の日常を丹念に撮
影した写真家、佐藤アキラさんの写真展「尾道 
光のある場所」が潮見町、なかた美術館で聞かれ
ている。7月1日まで
 「尾道には、美しい山があり、海があり、桜が
咲き、景色が開ける坂がある。
 豊かな食があり、弾む酒場があり、美しい音色
の流れるカフェがある。
 何人も受け入れる寺があり、笑顔に溢れる人々
がいる。
 僕はそんな尾道が大好きです」(佐藤さん)。
 昨年2月、なかた美術館でロシア・サンクトペ
テルブルクの写真展を開き、滞在中、尾道に魅せ
られた佐藤さんはそれから1年間、四季折々に来
尾し風景や人々の日常生活を撮った。「はじめは
穏やかな街だと思っていましたが歩いてみると日
々、出来事が起こりワクワク感一杯でシャッター
を押しました」という。
 ポスターにも使われている「西国寺参道」=写
真左=は古い街並みの参道を女子高校生が自転車
で通り、ペンチには「老人のため」と走り書きし
ている。「西国寺山が背後に聳え、尾道を象徴す
る景色で気にいっています」。
 写真を日本古来の和紙を染み込ませ定着させる
「染め摺り」の技法を用いた「浄土寺」=写真中=。
浄土寺、小林暢善住職が「龍 凰 麟 亀」を揮
毫し掛け軸にして展示。和紙に摺りこまれた写真
と書が独特の風合いを醸しだし、今年1月、パリ
で開いた個展でフランス人に大好評を博した。
「写真の歴史はたかだか150年、それまでは絵
画でした。和紙が写真を深みのあるものにしてい
ます。今後、パリの風景を和折染め摺りで表現し
てみたい」と話していた。
 このほか土堂海岸に寝っ転がって空を見上げて
いるとふと飛んできたトンビを写した「鳥」、尾
崎漁港の岸壁にテントを張り将棋を指している
「尾崎」、桜が満開の「西国寺仁王門」など白黒、
カラー39点を展示している。
 美術評論家の末永航氏はイタリア、ヴェネツィ
アと尾道が似ていることを指摘し「どこでも絵に
なりそうだけれどそのことに少しでも狎れる気配
があれば、たちまち悲惨な作品を生んでしまうと
いう、作家にとっての怖さも、ふたつの町に共通
することである。(中略)佐藤アキラは決して狎れ
ることのないこの手練れによって、尾道はいいよ
うに表情をさらけ出している。尾道にとって新し
い財産になるはずである」とコメントを寄せてい
る。
 佐藤さんは東京新宿生まれ。日本ヘラルド映画
や東宝などモノクロプリンターを経て立花鑑介氏
に弟子入り、アシスタントを務めたあと独立。03
年、雑誌美術手帖に掲載したアメリカでの反イラ
ク戦争デモ「サンフランシスコ、戦争が始まった
日」が高く評価された。04年、エルミタージュ美
術館オーケストラ撮影のためロシア・サンクトペ
テルプルクに。初の写真集「幻の都」を出版した。
作家、宇佐美百合子のポートレートなど幅広く活
躍、新進写真家として大きな期待が寄せられてい
る。
 なかた美術館は午前9時から午後5時まで営業、
休館日は月曜日。入場料は大人500円、学生
100円。市内の小中高大学生は無料。

場所はこちらの「な」


写真は著作権保護のため極端に縮小してありますが、
それでも問題あれば削除します(転載責任者)



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