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2007年4月28日(土) 28日オープン 尾道ガラス工房、中川智晶さん 待望のギャラリー開く さくらガラスや小樽の仲間たち |
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尾道で制作活動しているガラス造形家、中川智 晶さんが尾道らしいたたずまいが並ぶ小路の一角 に尾道ガラスエ房直営のギャラリー「Bottega」 を開設、28日オープンする。 土堂二丁目、西京町小路の大正時代の商家を中 川さんが自分で白壁を塗り粋な格子戸をはめ、民 芸風の装いのギャラリーに改修した。 「Bottega」はイタリア語で物を作り販 売する意味で、欧州ではガラス製品や靴など革製 品は作る過程も楽しみながら商品が買えるよう工 房とギャラリーをセットにして好評を博し、その 時代を先取りしたスタイルを取り入れた。1階が 中川さんが吹きガラスやステンドグラスを直接指 導する教室、2階がギャラリーとなっている。 ギャラリーには尾道の観光工芸品として作った オリジナル商品「さくらガラス」のワイングラス や食器のほか人の心を癒すランプや飾り瓶、小鉢 など尾道でしか販売してない約150点を展示し ている。さくらガラスは外国からの観光客に「チ ェリーグラス」として喜ぱれ、尾道のイメージア ップをはかっている。 「小樽時代の仲間たち」コーナーも設け、師匠 で吹きガラス日本の第一人者、浅原千代治氏の一 輪挿し、兄弟弟子の上浦斉、飯田尚史、伊藤泰三 の3氏が花器や硯や筆など日本ガラスエ芸の賞を 総なめした世界に通用する実力者の作品が並べら れている。 「ガラスエ芸は人の物真似ばかりしている。本 物のオリジナリティのある作品を作っていかなく ては駄目になってしまう」と1階にステンドグラ ス教室を開く。吹きガラスからステンドグラスま でガラスの全ての技術を巧みに繰る中川さんが初 級者から上級者まで対象に5月下旬から始める。 中川さんは「尾道帆布、桜香水と並び尾道のギ フト、観光土産品、さらに美術工芸品まで含めた ガラスのサロンとして役割を果たしていきたい。 商店街の賑わいを聞きながら、ゆったりとして尾 道の空気にふれることが出来る場所で遊びに来て ください」とアピールしていた。 28日にオープン、営業時間は午前11時から午後 5時まで定休日は木曜日。電話は(0848-24-5067)。 中川さんは姫路市生まれ、大阪芸術大卒、イタ リアのベルガモ、ベネチアでフレスコがを学び、 アメリカ・カリフォルニア美術工芸大でスタジオ グラス作家につき研修。NHKステンドグラス講 座の講師を務めた。 国際ガラスエ芸展・造型展に出品、中国ガラス アート91展で大賞を受賞、小樽国際ガラスエ芸フ ェスティバルに招待作品を出品。 サッポロビール園ステンドグラスの制作、広島 平和モニュメント制作、地元では市役所玄関ロビ ー尾道97、しまなみ交流館組レリーフ、耕三寺エ レベーターステンドグラスなど多数。 個展は東京、大阪をはじめ札幌、京都、奈良と 全国を股に掛け開いている。 |