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2007年4月28日(土) 「橋本邸」庭園オープン 市が整備、茶室は来月13日に |
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(続報)「古い物に雑巾掛け−」の亀田市政が最 終盤に着手、昨年秋から改修整備してきた久保2 丁目、江戸時代の豪商橋本家の別荘庭園、尾道市 名勝「爽籟軒」(そうらいけん)が27日、平谷市 政のスタートと同時にオープンした。土・日曜日、 祝祭日に開き、入園は無料。尾道観光協会が管理 する。 開園式には関係者ら100人が出席。平谷祐宏 新市長が「市長になって初めての仕事で緊張して いる。心の中にいつまでも残ると思う」と話し、 「また一つ本物の歴史を伝えてくれる文化財が蘇 った。商店街東エリアの回遊性も飛躍的に高まる。 多くの市民、観光客に触れ親しんでほしい」とあ いさつ。 茶道裏千家淡交会尾道支部顧問の亀田良一前市 長が「橋本さんとは10数年来、顔を合わせるたび に庭園を開放してほしいと言ってきた。念願が叶 い、ホッとしている。世界遺産に登録されるかど うかは別として、ふさわしい町であることの証 『昨日まで市長だったが、市長としてオープニン グをやりたかった』と本音を語り、参会者を笑わ せた。 感謝状を受け取った当主の橋本宗利・広島ホー ムテレビ社長(広島市)が「ここに生まれ育った が、その後東京、広島と居を移したため荒廃して いた。浄土寺の長老などの目にとまり、茶室の整 備プロジェクトが始まった。尾道市の手によって 工事が行われた歴史的意義は大きい。尾道文化の 推進に貢献できることが嬉しい。利用して可愛が って頂きたい」とあいさつした。 尾道市文化財保護委員の三浦正幸・広島大大学 院教授が庭園内を解説した(=写真)。 市重要文化財に指定された1850年建造の茶室は 来月13日から利用が出来る。京都・山崎にある国 宝「妙喜庵待庵」を手本に造られ、全国に数例し かない歴史的に貴重な文化財という。これまで名 称が分からなかったがこの度の改修工事で墨書き が見つかり「明喜庵」(みょうきあん)と判明し た。庭園の開く日の午前10時から午後3時まで、 利用料金は3000円(光熱水料、消費税含む)。問 い合わせは0848-25-7367(市世界遺産推進課)へ。 [幾野伝] |