2007年4月27日(金)
 「鞆の浦計画再検討を」
  全国の歴史学会連名で要望
鞆の浦常夜灯と雁木の風景
 広島県を中心にした地域の歴史研究家でつくる
芸備地方史研究会(土井作治会長、事務局=東広
島市)が25日、全国の地域史研究会や学会など54
団体の連名で、鞆の浦の埋め立て架橋計画の再検
討を求める要望書を福山市の羽田皓市長宛に提出
した。併せて「大局的な見地から福山市に対して
助言・指導を−」と伊吹文明文部科学大臣、冬柴
鐵三国土交通大臣、青木保文化庁長官、藤田雄山
県知事、広島県文化財保護審議会長、福山市文化
財保護審議会長にも同じく要望書を郵送した。
 これまでにも、埋め立て架橋計画について見直
しを要望してきた芸備史研究会では、港と町並み
が一体となり、現在も生きた形で活用されている
鞆の浦の港町の重要性と、現計画では致命的な損
失になると改めて指摘、次の2点について強く要
望している。
1.国際記念物遺跡会議(ICOMOS)が、20
05年10月の第15回総会において架橋計画を放
棄する要求を決議したことからも明らかなように、
鞆の浦の歴史的景観保全は世界的にも注目されて
いる問題である。また、埋め立て・架橋計画の原
案が策定されてから既に20年以上が経過してお
り、その間に科学技術や社会情勢も大きく変化し
ている。こうした状況を踏まえ、貴市が大局的な
見地から沈埋トンネル案や山側トンネル案などの
代替案を再検討し、計画の抜本的な見直しをされ
ることを求める。
2.ICOMOS決議に代表されるように、鞆の浦
の歴史的背景や港湾施設の文化的な価値は国内外
の諸機関・団体によって高く評価されている。ひ
こで港湾整備計画とは別に、文化財保護を主たる
目的とした計画を早急に策定・実行されることを
求める。
 賛同団体には今治史談会、大阪歴史科学協議会、
岡山地方史研究会、関東近世史研究会、神戸史学
会、古代学協会、上智大学史学会、東海大学史学
会、東京歴史科学研究会、日本歴史学協会、広島
史学研究会、歴史人類学会などが名を連ねている。

鞆の浦世界遺産訴訟公式ページ



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