2007年4月19日(木)
大林宣彦監督
 「穏やかな暮らしある」
  1年ぶり『鞆の浦』で住民と歓談
鞆港で
澤村船具店で
 もう一度この目で見ておきたくて−。大林宣彦
監督(69)が15日午後、尾道から大学の講義があ
る倉敷に向かう途次、福山市鞆の浦に立ち寄り、
短時間だったが住民達と触れ合った。自動車の通
行には道幅が狭いという現実を確かめつつも、
「そのためにこの美しい浜辺を埋め立てて橋を架
けるというのは、どう考えても無茶な話しである」
と改めて計画反対の思いを強くしていた。
                 [幾野伝]

 大林監督は、広島県と福山市が計画を進めてい
る埋め立て架橋計画に異議を唱える「鞆の世界遺
産実現と活力あるまちづくりをめざす住民の会」
を支援する会の代表呼びかけ人の1人で、鞆の浦
を訪ねたのは約1年ぶり。先月16日の支援する会
の設立会見のなかで、「理想論かも知れないが、
『裁判などには至らないで鞆が守られた』となる
ことを願いたい」と語っていたが、以降も県と市
による計画推進の考えは変わることなく、住民ら
が原告となり24日にも県を相手に、埋め立て免許
の差し止めを求める行政訴訟を広島地裁に起こす
ことが決まったとあって、急きょ立ち寄ったもの。
 これまで特に親交を深めているNPO法人「鞆
まちづくり工房」の松居秀子代表が、先月末に立
ち上げた訴訟弁護団との会議で上京していたこと
もあって、20数年間運動に携わっている住民組織
「鞆を愛する会」代表幹事で原告団長の大井幹雄
さんと町を歩きながら歓談(=写真上)。訴訟に
向けた取り組みや、行政(政治家)がなぜトンネ
ル代替案に変更が出来ないのかなど、伝えられて
いる『裏事情』についても説明していた。
 「今でも町の至る所から江戸時代の遺構やそれ
を証明する文書などが発見されています」、「25
年も前の都市計画を進めること自体に無理があり
ます」と大井さん。映画《野ゆき山ゆき海べゆき》
(1986年公開)を鞆の浦の町なかで撮影し、歩く
姿を見つけては飛び出してくる住民や観光客と握
手、あいさつを交わした大林監督は、「穏やかな
海ですね。そして変わらない日常の暮らしがここ
にはありますね」と話していた(=写真下はロケ
以来の懐かしい再会。老舗の澤村船具店で)。

澤村船具店の鞆の浦紹介ページ



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