2007年3月17日(土)
 変わりゆく長江の町並み
  長江の語り部青山明さん17年前の写真を整理
格子のある窓
 長江地区の歴史を後世に伝えようと永年に亘り
尽力されている青山明さん(82が、今から17年前
の平成2年(1990)に撮影された長江界隈(長江
通りを主体)の町並み写真をこのほど整理され、
B4版大のパネル形式にまとめられた。
 激変前の長江通りの町並み風景を撮ったこれら
写真には、今ではもう見る事の出来ない歴史的建
物が多く見え、失われた尾道(長江)遺産を偲ぶ貴
重な史資料として注目されて来る。
 長江の歴史を後世に伝えようと、日下廣さんら
と共にまとめられた一冊『古い街 長江の香り』
(長江歴史保存会)は、事細かに長江の歴史を紹介
した力作で、地元長江に対する思い入れの深さが
込み上げて来る様に伝わって来る。とりわけ長江
通り(新旧)沿線の商家を一軒一軒記録した往時
の町並み図は、圧巻の一言に尽きる。
 今回整理された町並み写真は、同書をまとめら
れるにあたって撮影されたもので、そこには17年
という時の流れの間に失われた建物が多く記録さ
れている。
 写真の旧文具商の建物もその1枚で、建物は明
治時代の建築。2階部分に見える格子が時代の匂
いを放っている。格子の一部が欠けているが、こ
れは戦時中はそうせざるを得なかったのだという。
青山さんの話によれば、木製以外の格子戸は避難
の際の脱出が困難である為、全て撤去するよう命
令が出たそうで、これは脱出口であった。
 長江界隈にはこうした格子が多く残されている
が、歴史的な伝統を守り伝えようとする意識が高
かった長江の人々は、格子のある風景を頑なに堅
持したからに他ならないと、青山さんは誇らしく
語られた。
 かつて『黄金通りと言われた長江の誇りを持ち
続けてもらいたい』、そして『長江の語り部とし
て、往時の記憶を誰かが後世に伝えていかなけれ
ぱならない』…
 町を愛する青山さんの眼差しは、今、次の世代
へと熱く向けられている。

現在の長江通りはこちらの南北の道>

右(東)に平行する旧道に、より昔の面影があります



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