2007年3月16日(金)
尾道学研究所
 古地図で辿る尾道風景
  18日まで 江戸文政期の町割など検証を 
展示の様子
 江戸時代へタイムスリップを−。尾道学研究会
による企画展「古地図にみる尾道風景」が18日ま
で、本通り商店街のおのみち街かど文化館で聞か
れている。江戸時代後期の文政4年に作られ、現
在は市立中央図書館に保管されている縦3mx横
7mある「尾道町割絵図」の原本を初公開。最終
日にはこの絵図の複製コピーを手に、旧市街地を
散策するイベントも開かれる。
                 [幾野伝]

 江戸〜明治時代に旧尾道町の様子が書き込まれ
た古地図と、現在の風景を比較しながら時代の変
遷を辿ろう、と尾道学研究会が尾道商業会議所記
念館のオープン1周年記念イベントの1つとして
企画した。
 1821(文政4)年の「尾道町割絵図」をはじめ
1836(天保7)年の「尾道地図」、1908(明治41)
年の「尾道市街名勝案内図」、1812(文化9)年
の「尾道絵図(複製)」など7点の古地図を展示。
いずれも市立中央図書館に所蔵されているもの。
鎌倉中期の1275(建治元)年製と伝えられている
「貢之郡尾道略図」もあるが、これは後に書き換
えられたものではないかという。
 さらに企画展の開催を知って、美ノ郷町白江の
末平久さんが所蔵する元禄年間の「白江村絵図」
も掲示されている。
 最も注目されているのが巨大な「尾道町割絵図」
で、現在の住宅地図のように詳しく商家の屋号や
小路の名前が記されており、所々は虫食いで記載
が途切れているものの、「町奉行所」や「荒神堂」、
「浮御堂」などの文字がはっきり見て取れる。
 藤井吉蔵さんによって1982年に復元されている
ものの、現物が図書館から蔵出しされたのは今回
初めてで、「普段は巻いて保管されているが、思
っていたより状態が良かった。元々は亀山家にあ
ったものだということも分かった」と同研究会で
は話している。
 17日午後6時から、記念館2階の復元議場で企
画展に合わせた記念講演会がある。八幡浩二・尾
道大学嘱託教員が「考古学から見た尾道風景〜都
市の成立と展開」、田村袖英・尾道大学講師が
「尾道町絵図180年の比較より」のテーマで講
演、真野洋介・東京工業大学助教授が社会工学の
視点から町の変遷を考察する。
 18日は記念館広場を午後1時半に出発、古地図
を手に旧市街地を約3時間にわたって歩き、江戸
期と現在を比較検証する。

尾道街かど文化館は尾道商業会議所記念館の西隣



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