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2007年3月11日(日) 尾道学企画展 古地図に見る尾道風景 目玉は巨大な『尾道町絵図』 |
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尾道商業会議所記念館が開館1周年を迎え、各 種の記念イベントが実施されているが、その1つ として、尾道の古地図をテーマにした企画展が14 日(水)から、同館の広場を挟んで隣接する街か ど文化館(旧ふらっと)を会場に開かれる(18日 まで)。 尾道学研究会(天野安治会長)が不定期で実施 している尾道学企画展『まちかど尾道学ミュージ アム』の第3弾となるもので、今回は「古地図に 見る尾道風景」と題して、江戸時代から明治にか けての尾道の古地図を、市立中央図書館の協力の 下に蔵出し展示する。 展示の核となるのは江戸後期・文政4年(1821) の「尾道町絵図」で、複製が藤井吉蔵氏の手によ って作成・配布されている為、ご存知の方も多い と思われるが、今回はその原物となるもので、き れいに軸装された形で図書館の書庫に長らく眠り 続けていた。 町絵図原本は横幅が7m程もあるという巨大な 代物で、担当者も展示方法に難儀したという。 展示には、お馴染み半田堅二さん率いる尾道学 古文書チームの制作により、地図の描かれた各時 代の尾道の様相を古文書に見る「尾道タイムスリ ップニュース」も併設され、芝居興行、富くじに 対する警告、大塩平八郎一味の手配書など、当時 の尾道がリアルに見えてくる内容となっている。 会期終盤の17日(土)午後6時から記念館2階の 議場において、本紙でお馴染みの考古学者(文学 博士)・八幡浩二さん、コンピュータを駆使して 町絵図と都市計画図を比較研究している尾道大学 美術学科の田村禎英講師、社会工学の分野から尾 道の都市の変遷にアプローチする東京工業大学の 真野洋介助教授の3講師による記念講演会が開か れる(定員50名で先着順・会員外は資料代2百円)。 最終日18日(日)の午後1時半からは、古地図 を持って尾道町内を巡る散策イベントも行われる (記念館広場に集合で1時より受付開始・会員外 は資料代として二百円)。 企画展の開館時間は10時から17時までで入館無 料。 |