2007年3月2日(金)
尾商生徒
「尾道検定」問題集作る
 会議所に成果報告 209問祭りや自然、文学など 
報告の様子
「尾道検定」表紙
 県立尾道商業高校の3年生(1日で卒業)が28
日午後、1年間学んできた「尾道検定」について
の取り組みを報告するため、担当教諭とともに尾
道商工会議所を訪れた。生徒は尾道に関するご当
地検定の問題200問余りと答えを自分たちで模
擬的に作り、A4版の問題集にまとめた。生徒は
「自分達で問題を考える過程で、あまり知らなか
った古里尾道に関心を持つことができた」と説明、
教諭は「将来的に尾道検定があったらいいと思う」
と希望を語った。
                  [幾野伝]

 週3時間の課題研究「観光・文化研究」の授業
で検定問題の制作方法をテーマに学んだもので、
高校生が検定の問題を作ったのは全国的にも珍し
いという。
 人気がある全国各地のご当地検定の調査から始
め、出題分野の検討、外部講師を招いての講演や
祭りに参加、実際に町を歩いてのフィールドワー
クも行って、尾道の文化や歴史、観光などの資源
について調査したうえで、検定の問題を作成、精
選した。
 授業を受けた13人を代表して、商業科の中川浩
佑さん(18)と井上拓也さん(18)が出席。応対
した会議所職員に問題集を手渡した2人は「住ん
でいても尾道について知らないことが多いことに
気づいた」と話し、宮地浩教諭は「今年度初めて
で充分とは言えない成果ですが、本校での取り組
みを広く知っていただき、将来的には尾道検定が
あったらいいなあとの思い。尾商主催での検定も
考えたが難しかった。来年度以降も後輩が、問題
数を増やすなど研究を継続していきたい」と語っ
た。
 会議所職員は「私にも答えられない問題もあり、
よく勉強されている。検定の実施は何とも言えな
いが、今後もバックアップしていきたい」と述べ
た。
 問題集はスポーツ▽教育▽祭り▽神社仏閣▽地
理▽自然▽食文化▽政治▽産業・美術▽風俗・風
習▽文学▽方言▽歴史の13分野で合わせて209
問(4択)とその答えを記し、解説を加えている。
「鳴滝山の頂上でできるスカイスポーツは?」
「ベッチャー祭りは毎年何の日に開催しているか
?」など簡単なものから、「石の町尾道にふさわ
しい石門がある寺は?」「尾道大橋が開通したの
は何年?」「尾道が全国出荷量一位の野菜は?」
など少し考える問いも。「映画『さぴしんぽう』
の舞台となった寺は?」「尾道三部作の一作目は?
「『転校生』で主人公2人が家出して泊まった旅
館は?」など、大林宣彦監督に関する問題を20問
入れているのが特徴と言える。



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