2007年1月26日(金)
御袖天満宮
 130年振り拝殿の屋根修復工事
  広く市民や観光客の協力求める 
改修工事中の天満宮
痛んだ屋根
 菅原道真公ゆかりの長江1丁目、御袖天満宮
(菅隆仁宮司)で現在、130年振りとなる拝殿
の屋根の吹き替え修復工事が行われており、関係
者は「多くの方のご協力をお願いします」と話し
ている。             [幾野伝]

 参道の「五十五段の石段」を登り切った正面に
建つ拝殿は、前回明治の初めに大改修が行われて
おり、瓦の葺き替えは100年ごとに必要とされ
てきたがすでに130年が経過。さらに数年前に
相次いだ大型台風の影響を強く受けて瓦がずれ、
雨漏りもひどくなり、屋根にビニールシートを被
せるなどして急場を凌いできた。1973(昭和48)
年、拝殿後ろに隣接する当時檜皮葺だった本殿が
全焼する火災に見舞われ、その時の消火放水の影
響も長年あって、傷みが激しくなっていた。
 氏子による総代会や世話係、青年部でつくる屋
根修復委員会(委員長=島居勝総代長)が主体に
なって事業を計画推進。元廣建築設計事務所の設
計、葉名組の施工で昨年9月から工事に取り掛か
っており、社殿全体を覆う足場と雨避けの屋根を
架けての大掛かりなエ事になっている。古い屋根
瓦を降ろすと、梁などの構造にも傷んだ箇所が見
つかったという。7月の夏祭り前までに完了する
予定。
 「ある程度の資金を集めて2、3年後に工事に
取り掛かる予定だったが、専門家に見てもらうと
次の梅雨時期には倒壊の危険性もあると診断され、
急ぐことにした」と島居委員長。総事業費2500万
円は氏子はじめ市民の寄進で賄う見込みで、工事
と平行して資金集めに奔走している。
 境内では瓦寄進を一枚3000円で受け付けており、
「広く市民や観光客に協力頂きたい」と話してい
る。
(=写真はいずれも工事が始まる前の昨年夏に撮
影)。

場所はこちらの「み」




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