2007年1月21日(日) 偲ばれる豪商の足跡 おのみち歴史博物館で収蔵品展 |
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豪商機本家をはじめ商都尾道を語り継ぐ、ゆか りの品々を紹介している久保一丁目、おのみち歴 史博物館で「収蔵品展iii」が開かれている。 機本家、天野家、亀山家といった豪商を輩出し た江戸時代から明治時代にかけての文化財や金融 業関連の資料が豊富に展示されている。 江戸時代中期に描かれ「安永の屏風」として知 られている市重文「紙本著色尾道屏風」は江戸期 の尾道の街並みを知る貴重な資料。坂井家(大鍛 冶家)に伝わる「瀬戸内海路図屏風」は大阪湾か ら関門海峡、九州北部に至る瀬戸内海の航路が描 かれている。 明治時代、銀行発祥にちなんだ展示物は株式会 社六十六銀行の定款や一円札、県内最初の新聞 「日注雑記」はいち早く情報を入手するためメデ ィアを立ち上げている様子が窺える。 天野家からは歴代当主肖像画のうち明治12年、 日本近代洋画の祖高橋由一作と伝えられる「天野 半次郎貞篤七十二才の像」、郵便局長拝命辞令や 明治初年郵便創業期から今日まで集めた切手や葉 書が公開されている。 平田玉蘊の「花鳥山水図屏風」、名誉市民小林 和作画伯が昭和5年に描いた「祥花瑞禽図」も展 示されている。 |