![]() |
2007年1月18日(木) もぎとり農園 二人三脚いちご栽培10年目に 350年伝統受け継ぎ家内安全願う |
|
![]() |
||
尾道市、農業高西孝行さん(70)がいちご栽培 に取り組んで今年で10年目になる。旧御調町役場 を定年退職後、本格的に始めたいちご農園。夫人 の菊美さん(66)との二人三脚で、今シーズンも 収穫の時期を迎えた(=写真)。 [幾野伝] 兼業農家に育った高西さんは、役場に勤めなが ら米作りを続けていたが、58歳の退職を機に野菜 作りに大きく転換。さらに新種のいちごに着目し て独学で栽培技法を習得、「町の人にも直に作物 に触れてもらいたい」と来園者が自分で収穫する 「もぎとり農園」をオープンさせた。 現在いちごのビニールハウスは3棟(500平 方m)あり、赤い真珠といわれる品種「レッドパ ール」を土壌栽培。ハウスは防寒対策で全て2重 構造にし、氷点下になる夜間はボイラーを焚いて 育成を手助けする毎日。いちごの苗は一昨年の12 月に親苗を作り、それをもとに育てた子苗を9月 に植え付けて現在の収穫期を迎えており、足掛け 3年の作業になる。 夫人の菊美さんも勤めた会社を60歳で退職後、 旬の野菜作りに本格的に取り組んで、手作りの加 工品を考案しては商品化。道の駅クロスロードみ つぎの野菜市に出して観光客の人気を集めており、 いちごハウスでは不要な葉や芽取りの作業を手伝 っている。 「今年はウドンコ病にもならず、葉の光沢も上 々、元気ないちごに育っています」と孝行さん。 菊美さんは「何より人との触れ合いが楽しい」と 笑顔で話す。 燃料の高騰もあって、現在100g190円、4パッ ク入りを2200円〜2500円で販売している。今年か ら食べ放題も始めた(1300〜1500円)。収穫のピ ークは2月中旬〜3月下旬になる。 |