2007年1月12日(金) 裃姿の15人 矢射り厄除け開運願う 百島八幡神社で新春「お弓神事」 |
||
500年以上の歴史を刻む離島百島の百島八幡 神社(二五哲彰宮司)で11日午前、新春恒例の 「お弓神事」が境内で営まれた。厄除けと開運を 願う町民や本土からも見学者が参拝し、射手の放 つ矢の行方を見守った。選挙の年とあって、いつ も以上に市議や県議の姿も多く見られた。 神社総代会(多田熊一総代長)の主催で、局内の 福田、本村、泊の3地区から選ぱれた住民や町内 出身の男性15人が裃姿で一列に整列。奉納されて いた弓矢を受け取って、師範代の旗手孝文さんか ら基本的な手ほどきを受けた後、本番にのぞんだ。 15m離れた直径60cmほどの的を目がけて、大太 鼓の音を合図に矢を射っていった。的に当たる度 に見学に来ていた参詣者から拍手と歓声が送られ ていた(=写真)。 百島のお弓神事は1441年、嘉吉の乱に遡り、足 利軍に破れた赤松満祐の一族が百島に流れ着き、 追っ手の襲来に備えて弓を稽古したのが始まりと される。現在は無病息災や家内安全などを願う神 事として継承されている。 今年射手はっとめたのは次のみなさん。 岡崎将、岡崎壽夫、渡辺数登、豊田美里、本由 直幸、佐藤富三、佐藤是清、宮地義雄、野田清、 赤松英明、檀上一也、檀上宗久、藤田照司、旗手 伸生、藤本正雄。 三訪会と尾道学研究会により本紙紹介のとおり、 市内では美ノ郷町三成下組地区でも新年、お弓神 事が住民によって密やかに行われている。 [幾野伝] |