2006年7月14日(金)
歴史博物館で
 未指定の文化財中心に
  知られざる仏教美術−浄土寺編
阿弥陀三尊阿弥陀如来立像
 久保一丁目、おのみち歴史博物館(元広島銀行
尾道支店)で15日から、「知られざる尾道仏教美
術−浄土寺編」が始まる。
 同館開館一周年記念の特別展で、各寺院に伝来
する仏教美術を紹介していくシリーズの第一弾と
して、国宝の寺浄土寺(小林海暢住職)の協力で
企画。
 普段は安置されていて、あまり目にする機会が
ない未指定の文化財を中心に、18点の仏図や仏像
を展示する。
 足利尊氏の念持仏と伝えられている南北朝時代
「木造阿弥陀如来立像」(像高さ5cm)=写真右=
はじめ、初公開の「絹本著色般若十六善神図」
(延亨元年)、市重要文化財の室町時代初期「絹
本著色五大宝珠図」、重要美術品の「絹本着色十
王図(泰広王)」(室町時代)、金銅製阿弥陀三
尊(江戸時代)=写真左=など。
 「尾道が持っている歴史や文化、伝統を理解し、
文化遺産への認識が深まるきっかけになれば」と
担当の市世界遺産推進課では話している。
 9月3日までの会期中は無休で、午前10時〜午
後6時まで。一般200円、中学生以下は無料。
工ントランスホールには、市内から出土した土器
や皿などの文化財も展示している。
 8月31日夜には、文化財講座1「浄土寺と定證
上人−西大寺流律宗に関する仏教美術」と題して、
徳島文理大学教授で尾道市文化財保護委員の濱田
宣さんが講演する。しまなみ交流館大会議室で受
講は無料。
 博物館では浄土寺編に続いて、秋には西國寺編
を計画しており、市内寺院の仏教美術を紹介して
いく予定。            [幾野伝]

場所はこちらの「お」



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