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2006年4月23日(日) 雨の中「みなと祭」賑わう |
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JR尾道駅前から土堂海岸通りを中心にした第 63回「尾道みなと祭」が22目、開幕した。曇り空 で肌寒く、午後からは雨が降り出し、関係者や創 作踊り「ええじゃんSANSA・がり」コンテス トの出場者らは空と足下を気にしながらの祭り初 日となった。23日は、午前中は曇りで午後からは 晴れてきそう。 [幾野伝] 1.2006ミス尾道の2人に、佐藤忠男港祭協会 長から認定書の授与。2.駅東側のマンション買い 取り用地を初活用(フリーマーケット)。3.開会 セレモニーで、市内幼稚園児による「ええじゃん 踊り」の披露。4.住吉浜での初イベント「力石〜 SASUKE」。予想以上の盛り上がりをみせた。 高校生から58歳の男女80人が、長さ50mにわたっ て繋がれた発泡スチロールの浮き板を、90秒の持 ち時間でいかに早く渡り切るかのレース。バラン スを崩して途中で海に転落する者が続出。尾道高 校ラグビー部員も出場し、大きな声援を受けてい た。 みなと祭りは平山祭り ◎..今年で63回目を迎える尾道みなと祭が開幕し た。町を挙げての全市的イベントとして市民に親 しまれているみなと祭であるが、単なる観光イベ ントでない事は尾道っ子の皆さんはよくよくご存 知。 ◎..歴史と伝統、偉そうに言わせてもらえば格式 が、この尾道みなと祭には伴っている事を忘れて はならない。フラワーフェスティバルや福山のぱ ら祭などとは違うのだ(広島・福山の皆様ゴメン なさい)。 ◎..みなと祭はそもそも、初代の尾道町奉行で名 誉市民第一号である平山角左衛門尚住を市民が奉 賛する祭りとして始まった。平山様は港築いた偉 い人と三下りにも唄われている通り、住吉浜埋立 築港の功績ある人物。その遺徳を後世に渡って讃 えて行こうと平山奉行を平山神社に祀り、その祭 典としてみなと祭が執り行われている。 ◎..第1回目は今を遡る事70年前の昭和10年に始 まり、戦時中の一時中断を挟み昭和22年(第4回) から再興して今に続く。 ◎..華々しい各種イベントが始まる前段(早朝)、 浄土寺多宝塔傍にある奉行の墓前で法要が営まれ ると共に、平山神社を合祀する住吉神社にて神事 が執り行われいる。関係者のみの為あまり知られ る事がないが、これがみなと祭の核の部分になる。 パレードやええじゃんその他諸々のイベントはそ の余興といった所だろうか。 ◎..みなと尾道の歴史と伝統の一頁を、時代と共 に新しい息吹を加えつつ(ええじゃん創作等)後 々にまで誇り伝える祭りである−そう大きく言っ ても決して過言ではあるまい。みなと祭は平山祭 であった事を、ここでちょっと思い出したい。 |