2006年3月12日(日)
尾道人で初めて
 更に挑戦勇気湧く75歳の『新人展』
  美協会長石田克彦さん吉井画廊で個展
会場で
 「嬉しかったですね」と開ロー番。尾道市文化
協会長や尾道白樺美術館長をつとめている尾道美
術協会長の石田克彦さん(75)がこのほど、東京・
銀座の吉井画廊(吉井長三社長)で個展『鶴に魅
せられて』を開き、連日多くの鑑賞者が訪れた。
絵を描き続けて50年、特に北の原野に生きる丹頂
鶴をライフワークにして30年。「今回、尾道中学
の同級生の吉井さんの好意で開いてもらいました
が、彼の広い人脈もあって、多くの方に見て頂き、
嬉しかったです。今後の活動にも勇気が湧いてき
ました」と語り、次のような感想を寄せている。
                 [幾野伝]

 『鶴に魅せられて』と題して圖展をすることに
なり、大作100号の6点を中心に20号の7点を
含めて合わせて20点を展示した。全て鶴を描いた
作品である。吉井画廊ということもあって、気が
引ける思いであったが、尾道人では初めての個展
ということで責任感のようなものがあり、早くか
ら準備してきた。
 迷うことも多かったが、日本中の洋画の部で、
鶴を描いている人はほかにいないことを知ってい
たので、比較されることもないという気易さもあ
った。
 会場が広く、自分の大作を並べてみると、統一
されていて明るい絵に見えた。オープンしてすぐ
に美術記者の方、「美術の窓」や「一枚の絵」の
美術誌、各新聞社の方が来られて、「なぜ鶴を−」
から始まって、この作品展のねらい、内容、これ
からの仕事などについて質問され、冷えている今
の美術界に対し、厳しい意見を求められた。
 その後は銀座だけあって、各界各層の方の来場
者があって、途切れることはなかったし、作品の
前でじっくり御覧下さっているのを見ると、嬉し
く思った。多くの方と話しをすることもでき、勉
強になった。
 レセプションには100人近い方の御出席を頂
き恐縮した。日頃陽気に過ごしている私にとって
は緊張の連続だった。
 鶴の絵は自分の人生と重なる。北の原野の自然
の中で生きる鶴に心が惹かれるのと同じように、
人生に楽なことはないし、人生の岐路に立った時
はしんどい道を選んで生きてきたことが多かった
ので、その思いを鶴の姿に変えて描こうとしたも
のである。個の声を聴き、今の時代の音を聞きな
がら、この鶴の絵は老いることがないと思うし、
75歳の新人展であると感じた。
 これからも鶴を通して描きたいものが一杯ある。
自分の一生だから、絵の中で自分の歌を唄いなが
ら、描きたいという願いに溢れた個展であった。
厳しい御批判も頂いた。気合いが入ったし、勇気
も湧いてきた。随分年を重ねてきたが、更に新し
いものに挑戦していくつもりである。
 レセプションにお越し頂き、親しくお話し頂い
た方の一部を別項で紹介したい。幅広い吉井社長
の人脈に触れた気がする。

出席者は谷川俊太郎、タッド若松、岸田夏子氏ら
作家、評論家、マスコミ関係など多数。
転載は省略させていただきます。



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