2006年1月19日(木)
閉市記念誌
昭和28年、全国でも珍しい島の市として誕生
 "ありがとう 因島市"
  53年間にわたる歩みを振り返る 
記念誌
 ″ありがとう因島市″−と旧因島市はこのほど
閉市記念誌を発行した。
 昭和28年、御調郡土生町、田熊町、三庄町、中
庄町、重井村、大浜村、豊田郡東生口村の7力町
村が合併、全国でも珍しい島の市として市制を敷
いて、広島県では6番目の市して誕生した。今月
尾道市と合併、53年間にわたる市制に幕を閉じた。
 単独市制53年間の歩みを年表と写真で振り返っ
ている。
 因島は日立造船とみかんの島として繁栄、昭和
54年には人口4万人を数えた。市制施行30年の58
年に悲願の因島大橋が開通して本土と陸続きとな
った。
 昭和61年、造船不況で日立造船が新造船から撤
退、島が沈むとまで言われた。水軍と花とフルー
ツで街起こし、水軍まつり、発祥地を活かし八朔
栽培、フラワーセンターの建設と活気を取り戻し
た。造船も再生の動きが見られ、島は浮上し始め
た。
 棋聖・本因坊秀策の生誕地として知られ、囲碁
を市技に指定、地域を挙げて取り組んでいる。全
国で初めて囲碁の7大タイトル戦すべてを因島で
開いている。
 こうした市制の歩みを写真をふんだんに使い紹
介している。
 このほか名誉市民の本因坊秀策、農業機械など
クポタの創業者、久保田権四郎氏、福山大学を創
設した宮地茂氏を顕彰。初代安松延二氏から村上
和弘氏まで歴代7人の市長と島田頼三氏から田頭
弘美氏まで21人の歴代議長を顔写真入りで紹介し
ている。
 閉庁にあたり、村上市長は「これまでの歩みを
振り返ることにより、郷土の素晴らしさを見つめ
なおしていただければ、と思います。その誇りを
胸に新しい歴史の幕を開けていただければ、幸い
です」と結んでいる。
 因島市閉市記念誌は全戸に配られた。



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