2005年12月2日(金)
尾道学の企画展
『夜九時には一斉閉店を申合せ』−
 山日紙面から時代見る
  本通り商店街 昭和20〜30年代の活況ぶり
展示の様子
 地域文化の掘り起こしを進めている尾道学研究
会と尾道市商店街連合会が共催する「まちかど尾
道学ミュージアム」の企画展「昭和タイムスリッ
プ商店街」(1946−1963)が1日、本通
り中商店街の空きスペース・道楽で始まった。10
日まで。
 年末恒例の「誓文払い」に合わせての資料展示
会で、山陽日日新聞の昭和20年代後半から30年代
の商店街や経済に関する記事と広告をピックアッ
プ、戦後の復興から経済成長期の備後の中心都市
として賑やかだった町のようす、生活感を伝える
内容になっている。
 新聞では、『日曜は四万の人出』(昭和26年12
月4日付)と、誓文払いで人波が途切れず混雑し
た商店街の活況を報じるものや、『相次ぎ本通り
へ進出!』(昭和30年9月17日)の見出しで広島
相互や呉相互、富士、中国など重なる銀行のオー
プンを華々しく伝えている。『夜九時一斉閉店に』
(昭和36年1月21日)では、労基署からの申し入
れで、商店街の各店の閉店時間を1〜5月と10〜
12月は夜9時に、6〜9月は10時にすることを決
めたとする内容で、今では考えられないほどの賑
わいがあったことが当時の紙面からうかがえる。
長江小学校に関する古い記事も掲示している。
 記事に劣らず面白いのは広告欄で、映画館の新
作案内も多く、立ち寄った人が「懐かしいですね」
とお互い話しを弾ませていた。
 古い写真や大正期、昭和15年の大阪毎日新聞な
ども市民から寄せられて、展示している。
 市商連役員の鈴山秀哉さんは「今回で終わりで
はなく、小学校などとも連携して地域で聞き取り
調査するなど、古い物や情報を集める切っ掛けに
なれば」と話し、「私たちも勉強しながら、将来
町の財産になるはずの資料を収集していきたい」
と語っている。
 「誓文払い」は、加盟店で3000円の買い物
ごとに本券1枚、1000円ごとに補助券1枚が
進呈される。センター街と中央街に抽選会場が設
けてあり、7日までの午前11時から午後7時まで、
特賞の正月グルメや1等の海産珍味、2等の共通
商品券など景品が当たるクジ引きが出来る。
                 [幾野伝]



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