2005年8月7日(日)
半世紀の回顧展に
なかた美術館「美の形式−瀬戸内海の作家たち」
 17日から『織田恭一油絵展』
  尾道、欧州の風景画の大作を展示
作品
 潮見町、なかた美術館は「美の形式−瀬戸内海
の作家たち展」の第2回企画として17日から9月
11日まで『織田恭一油絵展』を開く。
 光風会々員、日展会友、織田恭一さんが今年喜
寿を迎えたのを祝し、2日死去した中田貞雄さん
(なかた美術館長)から個展の誘いがあり、実現
した。
 「これまでの画業を振り返った回顧展にしたい
と思っています」(織田さん)。これまで描いて
きた作品の中から12点を選び展示。うち100号
が10点と大作がほとんど。
 尾道渡船の桟橋を手前に向島ドックに入渠して
いる巨大な船舶を描き、第90回記念光風会展に出
品した「滞船」=写真=をはじめ海外にスケッチ
旅行したギリシャ・サントリーニの「オイア樹影」、
ベルギーの「プルージュの朝」、イタリア「ミラ
ノの朝」や地元尾道の風景画を出品。
 織田さんは日展入選31回、光風会会員賞3回
受賞、第1回小林和作奨励賞受賞、広島の画家
100展、市立美術館で2人展を開催。県美展の
審査員を2度つとめ、欧州へのスケッチ旅行は6
回におよんでいる。
 なかた美術館での「美の形式−瀬戸内海の作家
たち展」は02年「村上選・佐藤苔助二人展」に続
き2回目。入館料は大人1000円、学生・団体
(20人以上)800円。
 これまで描いた大作は尾道郵便局、公立みつぎ
病院、原田の特別養護老人ホームひかり苑、向東
町高齢者ケアセンターはなの苑、弓削中学校など
に寄贈。「個人では駄目ですが公共的施設で私の
絵が欲しいところがあれば寄付します」(織田さ
ん)と話していた。
 今回の織田さんの個展に日本芸術院賞受賞、日
展理事で光風会常務理事の寺坂公雄氏が次ぎの通
り一文を寄せている。
 「画家の生活する目の前は尾道の穏やかな海。
心地好い風が潮の香りを運ぶ。瀬戸内海の自然と
波止場、造船所、橋という人工物に囲まれて描く
風景は詩情溢れる画風となり、見る人を魅了する。
 ゆったりと常に動いている海の風と光は刻一刻
と好きな暖色が変化する。画家の情感は、独自の
淡い色と繊細な美しい調子となり、成熟した表現
の様式になった。
 伝統ある洋画界の中心である日展と光風会で活
躍、入選と受賞を重ねて半世紀になる。旅したヨ
ーロッパの海辺と街並みは画家のイマジネーショ
ンを豊かにした。数度にわたる渡欧は心を高揚さ
せ、ときめき、自由に写生を楽しみ、生き生きと
した情熱と閥達な筆さぱきが見られる。
 織田芸術の真髄ともいえる瀬戸の光に磨かれた
美しい感性は珠玉の作品となって一堂に展覧され
ます。何卒ご高覧ください」。

場所はこちらの「な」



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