2005年8月6日(土)
「玉浦絵巻」完成式
 藤田知事直々の現地視察の住吉浜潮堤
  高潮対策が歴史遺産に
   「あきんどの町の豪商は質素が伝統」
式の様子と堤防
 台風禍による高潮浸水で、藤田雄山知事が直々
に現地を視察し、誕生した経過がある防潮堤に、
商人(あきんど)の町尾道の誇りを刻み込んだ
「玉浦(ぎょくほ)絵巻」の完成記念式が、5日
午前十時半から西隣りの尾道商工会議所ロビーで
行われた。
 佐藤忠男会頭、石田克彦文化協会長ら関係者30
人が出席し、挨拶に立った亀田市長は「防潮堤が
あのままでは格好が悪いので、住吉浜発祥の地の
碑文を入船先生にお願いしたが、それだけではス
ペースが空きすぎているので、県にもお願いし今
回、尾道の歴史に残るものが出来た。
 高潮対策としてつくられた防潮堤に、知恵とデ
ザインを加えた尾道らしい手法といえるのではな
かろうか。皆さんも大いに宣伝して下さい」と挨
拶した。
 尾道朗読の会の堀純子さんと大崎延次さんの2
人が、本紙全文既報の「玉浦絵巻」を約10分間か
けて交互に読み上げ、拍手を浴びた。
 入船裕二氏は、ヒントは司馬遼太郎の大阪城公
園駅の長詩にあったと前置きして、漢詩ではなく
日本語の普通の詩をつくったのは初めて。どうか
な?という思いはあったが、普段から好きなこと
を書いているのだから・・・と言われてその気に
なった。我流ですと述べた後、尾道の歴史に触れ
た。
 商業会議所は県下で広島に次いで2番目だが、
県庁所在地以外では、尾道と堺と米子の3か所だ
け、尾商も全国で14番目の商業学校。
 テレビの水戸黄門でお馴染みの城下町というの
は、家老と悪徳商人がグルになっているが、上層
の武士を除いてほとんど内職をするなど武士は豊
ではなかった。その点、商人はゆとりがあった。
 しかし、尾道の豪商は決して贅沢をしておらず、
橋本竹下が菅茶山に宛てた手紙などからも、尾道
のあきんど(商人)は質素を伝統にしていたこと
がよく分かると述べ、玉浦絵巻では、この尾道商
人の心意気と自らの思い入れを詠み込んだことを
淡々と語った。
 尾道の3つの黄金期の室町時代から、尾道の歴
史の概史を叙事詩にしたもので、4日に福山の少
年自然の家で開かれた、市内の中学3年生のりー
ダー研修会の席上、これを1ページで紹介してい
る本紙(玉浦絵巻)が、「尾道学」入門として中
学生達に配られた。

 玉浦絵巻の概要
 1m四方の石板15枚に、略史が2枚、中世が4
枚、近世が6枚、近現代が3枚の全15章で構成さ
れている。
 1.と2.が「尾道は商人の町」で、3.以降が足利
尊氏、足利義満、朝鮮使節、道明船。7.以降が江
戸時代、北前船、文人尾道へ、富籤、明治維新、
西南戦争。10.以降が山陽鉄道、太平洋戦争、未来
となっている。



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