2005年7月8日(金)
劇団トリのマーク
東京と尾道の2つの「向島」が交流
 テーマは「水と魚の記憶」
  街を散策、アンケートを朗読公演
尾道水道を眺める
シンボルマーク
 東京を拠点にプロのアート集団としてユニーク
な演劇活動を繰り広げている劇団・トリのマーク
(通称)が9月、800km離れた東京墨田区向島
(むこうじま)と尾道市向島(むかいしま)をつ
なぐ地域交流型アートプロジェクトをおこなうた
め監督らスタッフ2人が6日、下見に尾道を訪れ
た。
 トリのマークは尾道大学講師で作家、光原百合
さんの招きで一昨年5月、千光寺山中腹、帆雨亭
で公演、尾道との絆を深めていった。
 このたびは大学教授、建築家、アーティストと
住民が一緒になり街づくりをおこなっている墨田
区「向島学会」と連携。向島学会のメンバーも来
尾し尾道の街づくりグループと意見交換をおこな
った。
 東京と尾道の「向島」を結ぶキーワードは「水
と魚の記憶」。尾道では9月11と12の両日午後3
時から東土堂町、尾道アート館に集合、夕暮れの
尾道を散策、小路や井戸、水や魚にまつわる場所
を回りながら、役者が扮した「さかなおとこ」を
探しながら海を渡る趣向で参加者には「水と魚」
にまつわるアンケートを実施する。アンケートに
応じた参加者には散策マップではなく「読む地図」
を配付。監督・脚本の山中正哉さん(42)と女優
兼脚本、柳澤明子さんの2人が尾道を下見し自分
達の印象に残った場所やエピソードを書き込んだ
小説風紀行文を片手に散策を楽しむ。東京の向島
から20人程度参加する。
 9月19日午後3時から、アート館でアンケート
を基にしたりーディング(朗読)公演をおこなう。
アンケートの中から50枚前後をえらび、原文のま
ま手を加えず、ひとつの物語が出来るように編集
し朗読。効果音を流したり、寸劇、踊り、さかな
おとこも出演し水と魚の記憶の演劇空間を仕立て
る。
 東京の向島でも同様に繰り広げられ、尾道、東
京を舞台にした2本立ての朗読公演がおこなわれ、
その対比も注目されている。
 「渡船、井戸、小路や路地、造船所、魚と二つ
の向島をつなげるものは多く、アート演劇を通し
てコミュニケーションをはかっていきたい」(山
中さん)と話していた。
 下見を終えた山中さんは尾道大学日本文学科公
開講演会で「場所の記憶につながる演劇」のテー
マで話をした。

以前の尾道公演の様子はこちら



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