2005年6月3日(金)
男たちの大和
 尾道撮影に兄弟で尽力
  製作進行 大谷治さんと
  ロケセット建造・監理 恵さん
ロケセットの前に立つ2人
◎..東映映画『男たちの大和/YAMATO』の
尾道ロケ誘致に尽力し、撮影現場を支えた大谷兄
弟−。長江1T目、茶房こもんのマスターで兄の
大谷治さんは今回のロケ誘致で大きな力を発揮、
新浜2丁目、大宝組(新宅活己社長)の建築施工
課長で一級建築士の弟、大谷恵さんは、戦艦大和
の原寸大の巨大ロケセットを建造、維持管理する
現場責任者として撮影を下支えした。
◎..兄の治さんがロケの話しを最初に聞いたのは
昨年10月初め。旧知だった撮影カメラマンの阪本
善尚さん(本紙既報)らが来尾し、ロケ地の選定が
行われていることを知ったのが始まり。セットを
造る候補地は大和の本場呉や同じく軍港だった京
都府舞鶴、神戸などの名が挙がっていたという。
ドックヤードがそのまま残る日立造船所跡地を推
薦、同時に周辺の岩子島や浦崎町の撮影候補地を
尾道FCとともにリストアップして紹介した。25
年に亘って大林宣彦監督の尾道映画の製作に携わ
ってきた経験が買われ、迎えられた東映京都撮影
所の契約スタッフとして、尾道ロケをたぐり寄せ
た。撮影中は製作部尾道担当者として、出演者や
スタッフの出入り、食事、ホテルの手配など全般
を取り仕切った。
◎..弟の恵さんが、兄からセット建造の相談を持
ち掛けられたのは10月下旬。尾道ロケが本決まり
してから、コンピュータで立体図面におこし、全
長130m(のちに60m分追加)、横幅40m巨大
セットの建造に本格的に取り掛かったのは1月に
なってから。2ケ月しか持ち時間がない中、最盛
期には100人の職人が同時に作業にあたったが、
徹底した現場監理を遂行して無事納期に間に合わ
せた。使用した鉄骨と鋼材は600トン、セット
の重量は800トンに。「これだけ大きいと、マ
ンションを建てるのと同じ作業でした。ただ地盤
固めが必要なかったことがラッキーでした。映画
も建設業も物作りは同じなんだと知りました。一
心不乱にスタッフがワンシーンづつ作っていく姿
を見て、これからの仕事にも大きなプラスになり
ます」と話している。
◎..「撮影所のシスデムをこの現場に作れたこと
で、流れがスムーズに進んだ。もし大谷さんと大
宝組さんがいなかったら、とん挫していたはず」
と小柳憲子プロデューサー。「尾道ロケが本当に
実現出来たのは、空いている造船所跡があったか
らこそですよ」と兄弟2人は謙遜を込めてしみじ
み語っている。



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