2005年6月1日(水)
旧市街地の『高さ』
駅東〜浄土寺下間のノッポは絵のまち館駐車塔
 基準は市庁舎(26.6m)か
  西國寺 三重塔23.44m、海沿い建物24.2m
天寧寺三重の塔と絵のまち館と町並み
天寧寺三重の塔
 高層マンション反対といっても、すでに旧市街
地に在るではないか?。高層建築は他にも在るで
はないか?。普通に考えるなら「尾道市役所」の
高さが1つの高さの目安にならざるを得ないので
は?、といった「高さ、高層建築物」に関する様
々な意見がある。一体、旧市街地における「これ
からの高さ制限はいくらが適当なのか?」を考え
てみたい。
 一昨年12月議会で「風景特区」の問題提起を
していた藤本友行議員(誠友会)は、今回の駅前
高層マンション建設(反対)問題の勃発で、「旧
市街地の高さはいくら(制限)がいいのか?」、
その判断材料を求めるため市役所各部署の協力を
求めて30日「高さ調べ報告書」をまとめた(カ
ッコ内は建築確認年月日)。
 これによると、誰が考えても一つの基準(現在、
既にある代表的な公共施設)になる尾道市役所
(S35・5)が26・16m(最高高さ、以下同じ)。
これに並ぶ形の松本病院(56・11・12)が25・3m。
 尾道白樺美術館がある現在地への高層マンショ
ン建設計画を阻止した後に建てられたアークマン
ション(H3・6・19)が28・6m、海沿いのマ
ーレ尾道(10・3・2)が24・2mになっている。
 駅東〜浄土寺下間の旧市街地で、最も高いのは
昭和48年5月28日完成のロイヤルホテル(31m)
と思いがちだが、千光寺山中腹からの眺望で最も
目障りな絵のまち館の立体駐車場が32・76mで、
これが一番高いことが分かる。
 他では、尾道城(38・7・31)が27・57m。千
光寺コーポ(48・12・24)29・9m。日本生命ビ
ルのレイクス尾道が27・05m。駅前近くの宮地弘
商事のみやビルが21・37m。笠井病院の新館(10・
5・8)が18・33mにそれぞれなっている。
 浄土寺下のマンションは計画では44・4mもあ
り、もしこれが計画通り完成していたら、駅西の
再開発ピル(9・7・31)の43・67mよりも高か
ったことが分かる。グリーンヒルホテルのあるウ
ォーターフロントビル(9・1・17)は24・2m
で、この直後に建てられたマーレ尾道がこれと同
じ高さ。同じ海岸沿いであり、ここに業者業界の
一種の″自己規制″のような数値が感じられると
いってよい。
 この「24・2m」と、もう一つ市役所の26・16m
というのが一つの基準になる(現実に在る)と思
われるが、そういう『現状追認』的な思考ではな
く、他に(歴史的、文化的、尾道的)根拠を求め
るべきではないか?として藤本議員はお寺の塔の
高さを調査している。
 故石原善三郎市長(早大卒、奈良市長歴任)が
「三山の1キロと離れていない距離に3つの国宝
(級)の名塔があるのは尾道だけ」とよく自慢し、
亀田市長も三山と古寺が醸し出す尾道独自の雰囲
気と尾道水道という表現をしているのは周知の事
実。
 西から天寧寺三重塔(写真)が22・891m、西
國寺の三重塔が23・435m、浄土寺の多宝塔(二
層)が意外に高く21・01mになっている。
 この三塔のうち最も高い西国寺三重塔(23・435
m)と前記24・2m、それに市役所(26・16m)
の三つが、これからの尾道の高さ(制限)を考え
る上で『一つの基準』になるのではないかという
のが、藤本議員の資料に基づく本紙の見解といえ
る。

5階建てまでは「中層」
高層の定義やマンション調査

 なお、すでに本紙では「マンション・ラッシュ」
で既報済みだが、平成15年9月26日調査の「市内
高層マンション調査」は次の通り。
 一般的な定義では、高層建築物とは6階以上の
建築物で、マンションの建築物用途は共同住宅。
 公営住宅法では、中層が3〜5階。高層が6〜
19階。超高層が20階建て以上。
 建築基準法では、中層および高層の定義はなく、
60mを超えると超高層。
 消防法では、中層および高層の定義はなく、31
mを超えると超高層。ちなみに市消防本部の「消
防はしご車」は35m。
 6階建て以上の高層マンションは、市内に29
棟。久保三〜新浜二の間が14棟。天満〜西則末
が12棟。高須が3棟。戸数は合計で1092戸にな
っている(きらら尾道とNTT東は含まれていな
いとみられている)。
 駅東〜浄土寺下の間は、前述のアーク尾道、マ
ーレ尾道ともう1棟が長江口近くの中川ビル(6
階、19・25m)。
 1番のノッポは西御所のアーバンビュー尾道西
御所の44・45m。ついで新浜のコンチェルトアー
ト尾道の43・54m。40m超はこの2棟と駅前再開
発のパプリックコーポ尾道駅前(42・5m)の3
棟。
 消防法でいう31m超の超高層は、この3棟と新
浜一のサンティー尾道(33・8m)、新浜二の大
宝ビル(38・47m)、天満のグランドール尾道
(31・1m)、栗原西のグランドール弐、参番館
(32〜33・15m)。西則末のグランドール栗原
(34・95m)。
 比較的新しい建物は、31m以下の30m台に意図
的に建てられているのか30m台が5棟もある。

転載責任者メモ:こういうのを「叩き台」と言いますね。
        叩き台というのは叩いてこそ意味があるわけで、
        そのために転載しました。
        通常マスコミは叩かれるのがいやなので、叩き台の
        ような記事は書かない。そこをやってくれるのがサンニチ
        らしさだと思うわけです。

        これで行くぞという話ではなく、これをきっかけに
        侃々諤々やってほしい、というのが記事にした側の
        意図だと思われ、私もそうなることを願っています。

        記事中でも目障りと書かれている駐車塔。上の3角が
        いかにも他と違っていて、高さも余分になっており、
        しかも色も他と際立って違っている。あの3角屋根風の
        鉄骨部分を取り去れないか、建物の色を目立たなく出来
        ないかと。普通の薄いグレーなどなら町に溶け込むのではと
        思うのですが・・


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