2005年5月24日(火)
『その後』とこれから
 尾道駅構内への高層マンション建設問題
 京都からどう学ぶか!?
  「三山と尾道水道」を『景観特区』に
写真の説明は本文の通り
 尾道駅前JR西日本の駅構内に建設が予定され
ている高層マンション問題に端を発した、旧市街
地の『在り方』について、以下何回かにわたって
『同じ問題に対処し建都千二百年の歴史と文化と
景観』を守る努力をしている京都を参考にしなが
ら読者と共に考えていきたい。
 その前に、問題発生以降、本紙に寄せられてい
る様々な情報(取材という名の詮索ではないこと
を改めて強調)の中から、極めて重要と思われる
ものの一部を先に述べておきたい。

 1.渦中の人JR西日本の垣内社長は、昨年の
「ディスカバーウェスト」のJRイベントの中で
(歌手谷村新司のイベントとして本紙では再々、
詳報済み)来尾し、現地を視察している。
 2.信和不動産へ売却する際、尾道市(市民)の
方から(高層マンションに反対の世論)クレーム
がつく可能性を示唆しているフシがある。
 3.昨夏、日本の超大手のゼネコン等が同用地の
売却話を内部検討。うち1社は「あの土地には、
せいぜい6階建て程度のビジネスホテルぐらいし
か建てられない、として採算面等で降りている」。
 同社いわく、あの土地に12階建ての高層マン
ションとは、尾道という土地を知っている業者な
ら考えないと話し、警察も申請が出されれば「2
号線を通行止めにしてでも工事を許可するのでは
ないか」とも話している。
 4.その警察関係者は「あの狭い細長い土地に、
どうやって高層マンションを建てるのか?、駐車
場はどうするのか?、正直驚いている」と話し、
想定図の隣りにもう1棟駐車棟が建つという本紙
の説明に対し「何処にそんな場所があるのか信じ
られない」と驚きを隠していない。
 5.亀田市長は用地買い上げに関連して「1日延
びれば金利がそれだけ掛かるが、6月議会とのタ
イムリミットで言えば、開発公社の方になるので
議会との関連はその意味で考えなくてもよいので
は..」と話し、買い上げ価格が高額になった場合、
今は高層マンションに反対している市民世論のホ
コ先(議会対応も)が、今度は一斉に市の行政対
応の方へ向かうのではないかとの質問し「仮に高
すぎるので(いくら高い授業料につくといっても)
そうまでして買う必要はないという市民の判断で
あれば、それは話しが違ってくるが..」と困惑の
表情を見せていた。
 6.14年度とみられるが、JR側が尾道市に対
し当時、5億円程度で市に購入話を持ちかけたと
みられている。

青蓮院
知恩院 市が『風致地区条例』
「純和風、流石京都」の4階建

 本論に入る前に、結論を先に述べたい。尾道駅
から東の旧市街地、駅から浄土寺下までの尾道三
山と尾道水道を、景観特区の申請をして守る以外、
他に守る方法がないのではないか−というのが本
紙の提言であり、そのためには条例等法的整備を
して、尾道三山の懐に積極的に、2百年3百年と
住み継ぐことが出来る中層マンション(高さ制限、
デザイン等の景観マッチ)を誘致するぐらいの政
策転換が必要。
 今回の例でいえば、高層ではなく高さ制限とデ
ザイン等で大胆な変更を求め、それに応じるのな
ら計画から削除した高層部分(空間)の補償(逸失
利益)と1階の一部分を市が購入(案内所とかト
イレ)することも、用地買い上げと同時に検討し
てはどうか?−というのが本紙の主張の骨子の1
つ(もちろん、JRと警察が工事を許可するのか、
という大前提があるが)である。
 写真を順に説明していくと、有名な知恵院の真
北200mに、境内の外の寺城に4本の大楠(樹
齢8百年とも)がある青蓮院がある。この正面入
口(石碑)の真向かいに「イトーピア東山・紫源
苑」のマンションが建つ。
 数寄屋風の寄せ棟づくりを思わせる和風(コン
クリートの固まりとは無縁)に見え、向かって左
側のマンション入口は、かっての旧家の門をその
まま残している。従って、通行人(観光客)の眼
から「ここにマンションが建っているのに気づか
ない」配慮がしてある。
 この南隣りに隣接して「グランドヒルズ京都東
山ロジュマン」のマンション建設工事が現在、行
われている。
 数年前、同地を訪れた際、建設反対の″係争中
″で立て看板が見られた場所。ここも隣りのマン
ション(写真右手)同様に4階建てと見受けられ
る。
 このマンションの正面向かい側が「花園天皇陵」
で、そのすぐ南側は「知恩院」の境内になる。
 「京都市風致条例」許可の看板が張り出されて
おり、2年程度の係争を経て風致地区条例の枠内
で一致したものと推測される。
(写真の1番下、業者が看板に掲示している完成
予想写真)。
 同地域の特徴である大楠を取り込んでいる。事
実、楠木は全て(下から2番目の写真には撮って
いないが)そのまま残して工事をしている。



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