2005年5月19日(木)
尾道出身、戸田氏
愛知万博の会場全体のデザインや植栽
 中心の日本広場を設計
  ランドスケープディレクターで
戸田芳樹氏

大胆な屋根と植栽
 大阪万博から35年振り、今世紀初の万博「愛・
地球博」が3月25日から9月25日まで185日間
のロングランで里山風景が広がる瀬戸市、長久手
町、豊田市の約173ヘクタールの会場で開かれ
ている。
 「自然の叡智」をテーマにした愛知万博のラン
ドスケープディレクターを尾道市出身、東京都渋
谷区、戸田芳樹風景計画代表取締役、戸田芳樹氏
(57)が務めた。
 戸田氏は会場173ヘクタール全体の景観、施
設舗装、植栽計画に携わり、万博のセンターゾー
ンのこいの池など日本広場を設計した。それに建
築と土木の狭間の修景にあたった。
 「会場は埋め立て造成地でなく山林で博覧会後
は公園として使っていく。愛知万博のランドスケ
ープは開かれた自然の中での都市の生活や文化の
表現である。その土地固有の文脈を読みとり、現
代の社会問題、ひいては未来への希求まで視野に
捉え、象徴的に具現化している」とそのコンセプ
トを述べている。
 また「環境型社会を目指し、リデュース、リユ
ース、リサイクルの要素を取り入れ、景観に配慮、
それにバリアフリーは徹底している。今回の万博
の特長のひとつにNGO、NPOが多数参加、市
民参加型の博覧会になっている」と説明。
 愛知万博は大冒険旅行が体験できるテーマ型パ
ビリオンの「グローバルハウス」、世界の民族芸
能の祭典や大規模コンサートをおこなう「地球大
交流広場」、こいの池の水質浄化をおこないなが
ら水のパフォーマンスショーを繰り広げる「水と
光と風のスペクタル広場」の3本柱が事業の中心
にすえられている。
 戸田氏のおすすめゾーンとして中心の「こいの
池」北側、コモンー6と迎賓館にはさまれた「大
花壇」。万博のシンボルであるキッコロとモリゾ
ーのトピアリーを配した華やかで可憐な花壇とな
っている。ここからの眺望が素晴らしく、名古屋
市館、政府館、日本広場が間近に見え、正面にグ
ローバルループが山を背景に連続し、遠くにコモ
ンー4のエキスポドームを望むことができるとい
う。花のデザインは季節に応じ変化するが白から
青、紫を基調にしたカラートーンでまとめ万博の
花畑にふさわしい竹や木の工芸品もガーデンデザ
インの一部として設置している。
 戸田氏は諏訪湖公園のデザインで89年、東京農
業大学造園大賞。94年、コリア庭園で日本公園緑
地協会長賞。95年、修善寺「虹の郷」でランドス
ケープデザイン国内最高峰、日本造園学会賞を受
賞している。
 [写真上は万博博覧会協会が編集した「万博を
創る」で戸田氏の特集記事と下がグローバルルー
プに沿うように植栽した移植木]。



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