2005年5月15日(日)
駅前高層マンション
<東京発・おのみち大好き人間>のH・Pから
 『市民的議論』こそ早く
  「何処が、何が、どこまでダメなのか」
マンション想像図
 駅前高層マンション建設問題は、反対署名運動
が粛々と行われる中、JRによる三者(四者)協議
の場が当面の焦点となっているが、同時に『今後
の問題対処』についても早急に手を打つ必要があ
るとのコンセンサスが出来た。本紙の考え方は来
週以降に譲るとして、〈東京発・おのみち大好き
人間〉として、早くからユニークな活動をしてい
る小野文人さんのH・Pにおける「やりとり」を
紹介する。
 11日の世界遺産セミナーを受講した「ドラゴ
ン」氏が小野さんに質問し、これに小野さんが自
らの考えを述べている。
 ドラゴン氏は「全市民的な反対運動なのか?」
と疑問を呈し、その理由として1.市長発言に″マ
ンション″がなかったこと▽2.質問でもいっさい
出ずじまい▽3.マンションの建つ位置と景観▽4.
西側のマンションとの関係などを指摘し「反対運
動に(市民の=本紙注、参加者の)元気がない−
などと質問している。
 小野さんは「自分はヨソ者」であることを断っ
た上で「電車で来る客はまず、駅に降り立ち海を
見て山を見上げる。そこにマンションがある。福
山・岡山・倉敷と同じ光景だが、だから、あって
もいいじやないかという意見もあるが、自分はイ
ヤだ」と述べ、今の駅前の形でもやりすぎだとい
う人もいるが、そこまで不便を我慢してほしいと
自分には言えない。尾道白樺美術館の場所が「同
じ尾道の中で、そういう場所もある」ということ
ですと言っている。
 セミナーで「坂の町であり、そこからの景色が
魅力」という講師にドラゴン氏が「生活感こそが
一番の魅力」と反論。小野さんは「尾道の魅力の
保全は京都や奈良よりも難しい。それは何を残す
かがハッキリしていないため」という。今回のこ
とだけでなく「どこまで許すのか早く決めるべき」
だが「民間の建物に網を掛けるのは無理たんだろ
うか?」と″あきらめ″半分の心境を吐露してい
る。
 反対運動について小野さんは「運動より議論が
全市民的に行われてほしい」と述べ、「マンショ
ンが出来たら、もう世界遺産は目指さないという
ことになるのか?」と両者が悩んでいる。
 そして、これをきっかけにして「どこからがダ
メなのか?」、「何階建てなら良いのか?」など
どんどん地元で議論してほしいと結び、後は絵の
まち館の立体駐車場や個別の看板、おのみち歴史
博物館や向島との合併などで盛り上がっている。
 その他、本紙には「れいこう堂」の信恵勝彦さ
んのH・Pに寄せられた「反対意見」の数々や、
市長室のファックスに送られたのと同様の『反対
意見』が数多く寄せられている。

転載責任者メモ:サンニチ記者の方に読んでいただけるのを期待しながら書いていた者
        として、掲載は嬉しい限りです。

        とにかく相当な覚悟での決断が必要。「1軒ぐらい仕方ないか」は
        許されません。1軒に許可を出したら、2軒目は無条件にOKに
        なります。線路の北側にズラリと並んだ姿を上の想像図から更に想像
        してみて下さい。それも「仕方ない」でしょうか。

        「仕方なくない」のであれば、どこから西なら良いでしょうか。想像図
        のお陰で、イメージしやすいのが皮肉というか・・有難い教材です。

        ついでに?駅周辺だけでなく、千光寺山の上はどうでしょう。山の中腹は?
        海岸は? 世界遺産より前に考えなければ、世界遺産どころか観光地で
        さえなくなるかも。

        関連しつつ余談ですが、尾道城はどうなのかなと。私は初めて行ったとき
        からあるので気にならないのですが、それでも老朽化がひどく、屋根が
        壊れているので、壊すか直すかしてほしいと。"豪商の遺構"の一種?


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