2005年4月13日(水)
土本さん
 傘寿のアマチュアカメラマン
 「ふるさと いまむかし」
  尾道、向島、御調60年間の写真記録
表紙土本さん
 「時代は変わる 歴史は流れる 写真は真実の
証」−と向島町、土本壽美さんが1市2町の合併
を記念『ふるさと尾道・向島・御調60年間の写真
記録」を制作、5月初旬、発売する。
 「ふるさとの変貌する風景を撮り続けて既に還
暦を迎え、カメラ人生も傘寿を迎える。この機に、
平成の大合併が行われ、市、町に時代を迎えよう
としている」と傘寿を迎えるアマチュアカメラマ
ンの土本さんが60年間歩き回って撮り続けた1万
枚のうちから551枚を厳選、収録している。
 尾道駅前周辺、祭り、学校、寺院、造船、文化
財、海水浴場、思い出の店など多岐にわたり紹介、
昔懐かしい風景に出合う。
 最も古い写真は本人が撮ったものではないが保
存している明治45年の駅前周辺で帆船が行き交い、
向島には塩田風景が拡がっている。
 学校では寺子屋から明治5年に神宮寺に初代の
学校、青萩塾が次いで地蔵院、3代目が亀森八幡
神社、4代目が宇立、向島西小と変遷しながら現
在の中央小に至るまでを写真で綴っている。中学
校は御調郡組合として新制中学校が昭和24年に現
在地に建設、当時は当然、木造だった。
 天皇家に関しては昭和天皇が昭和22年、津部田
に行幸した時の光景、昭和43年、当時の皇太子殿
下と美智子妃殿下が尾道市役所を訪れた写真、し
まなみ海道開通で尾道港に降り立った皇太子殿下
と雅子さま、生物学者の昭和天皇に研究用の貝、
牡蟻を献上した広大臨海実験所と干汐、永井敬清
さんも取り上げられている。
 造船では昭和15年の浜根汽船とよさか丸、昭和
25年勤めていた日立造船の天文丸の進水、出港を
見送る和服姿の女性など風俗をまじえ、戦前から
戦後にかけて造船の歴史が垣い間見える。
 江戸時代から戦後にかけ塩田で栄えた富浜、流
化式製塩や浜子の作業、珍しい海物園跡地から見
た西富浜塩田風景も載せられている。
 晴れ着で迎えた旧正月の吉和漁港、昭和30年代
の結婚式の隠し芸、今では考えられない数珠繋ぎ
の公営渡船の乗客、向島で唯一の娯楽場だった兼
吉劇場と庶民の暮らしも紹介。
 御調町は柿の里菅野や変貌する御調川の周辺の
今昔を比較している。
 土本さんは「現在の風景も将来、変貌するでし
ょう。昔の写真に思い出を蘇らせていただくとと
もに、ふるさとの未来に思いを馳せていただくこ
とができたならこれに勝る喜びはありません。色
々な方の協力、支援で本が出きました。感謝して
います」と話していた。
 A4判、112ページ。定価は3150円。5
月初旬から市内の書店で販売。問い合わせ及び予
約は木曽いんさつ(電話0848-44-2065)まで。



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