2005年4月6日(水)
「戦艦大和」を保存
菊の御紋入り船首部分30mを新たに製作!?
 角川春樹氏が市長に約束
  JR西日本もロケセット・ツアー提案
市長と角川氏ら
大和の砲塔
 クレーンのライトアップをしている日立造船向
島西工場跡に戦艦大和のロケセットを製作し尾道
ロケ中の映画「男たちの大和」が、これから少な
くとも1年間は観光尾道の超目玉となってきそう
だ。
 先月29日、JR西日本の執行役員西川直樹岡
山支社長、同じく森本卓寿営業課長、徳光郁夫尾
道駅長の3氏が市長室を訪ね、亀田市長に「戦艦
大和のロケセットを保存活用できるようにしてほ
しい。JRとしては、保存が可能ならロケセット
ツアーを大々的に企画し全面協力する用意がある」
との意欲を示した。
 続いて翌30日午後、啓文社の手塚弘三社長に
案内されて「男たちの大和」製作者の角川春樹事
務所主宰角川春樹氏本人が亀田市長を表敬訪問し
た。
 亀田市長から、前日のJRからの申し入れを角
川氏に提案。角川氏は一も二もなく応諾し、ロケ
が終われば、何時からでも公開すれぱよいのでは
ないか。そのためにも、菊の御紋が入った大和の
船首部分のセットが不可欠であるとして、その場
で「船首」の製作を指示したといわれている。
 角川氏はさらに、反町隆史と中村獅童ら主演ス
ターを引き連れて是非、市長を表敬訪問したいと
提案。市長も「市民、市役所挙げて大歓迎するの
で事前に知らせてほしい」旨、応えた。
 これから「船首」部分の製作にかかるとすれば、
尾道ロケの長期化が予測されることになるが、ど
うなろうか。
 「大和」のロケセットは″簡易製作″されてお
り、ロケセットの公開といっても何年に及ぶもの
ではないというのが常識。年末の封切り前に″事
前の大PR″の一貫にもロケセットの公開がなる
というメリットがある。
 戦艦内部枠型の鉄骨がりース契約されているこ
とや、セットを保存(期間限定)することに伴う
経費など、これからの検討課題になるが、亀田市
長はJRや角川春樹氏との協議(会談)の中で「大
ヒット間違いなしで、うまくいけば何百万人もの
観光客を呼び込むことが出来るかもしれない」と
いった話しが飛び出したと語り、「いずれにして
も今夏から来春にかけて、観光客の誘致に大きな
期待が出来る、大変に『夢』のある嬉しい話だ」
と手放しで喜んでいた。
 柚木延敏参事(観光文化課長)は、市がロケセッ
トを借り受けるとしても、市が直接(入場客等の)
管理することは出来ないので、観光協会でやるの
か?、それともそういった管理運営面までも含め
て″JR″にお願いするのか、これから早急に協
議しなくてはいけないと話していた。
 本紙が柚木参事に取材していた5日午前9時す
ぎにも、観光文化課に電話があり「大和のロケセ
ットはどこから見るのが1番よく見られるのか?」
という問い合わせが舞い込んでいた。



ニュース・メニューへ戻る