2005年3月18日(金)
天寧寺の三重塔
 将来的には全面改修を
  今回は台風被害の屋根瓦を修繕
足場が組まれた三重の塔
◎..坂の町尾道のシンボルになっている東土堂町、
曹洞宗天寧寺(小形元信住職)の三重の塔「海雲
塔」(国重要文化財)で、屋根瓦の修繕工事が行
われる。昨年10月末に襲った大型台風23号の強
風を受け落下した瓦の応急修繕を行うもので、塔
をすっぽり包む形で設置された工事の足場が、市
街地からもよく見える状況になっている。
◎..強風で3層目の軒に出た丸瓦20枚ほどが落
下、下層の本瓦にも影響を与えたもので、同塔の
瓦の応急修繕は1991年の台風被害以来となる。
◎..三重の塔は南北朝時代の1388(嘉慶2)
年、道慶居士によって建てられ、当初は五重塔だ
った。1692(元禄5)年、長年の風雪で傷ん
だ4層目と5層目が取り除かれ、現在の形に再造
されたもの。1層部分の柱間が5.25m四方、高
さ約27m、1949年2月に国重要文化財に指定
された。
◎..落下した箇所を手直しし、傷んでいる瓦を交
換する工事で、全部で4、50枚になりそう。今
月いっぱいで終了する予定。寺が主体で、国と県、
市による補助工事となる。費用は約300万円。
◎..古い資料が見当たらないことから、屋根瓦を
含めて再造された元禄期から1度も大規模な改修
が行われていない可能性があり、「今回は災害に
よる応急修繕ですが、将来的な課題として、全面
的な解体修繕を視野に考えていきたい」(市世界
遺産推進課文化財係)と話している。



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