2005年2月20日(日)
「新生尾道へ向けて」
 みなと祭61年の歴史「記念誌」に
  人や町の盛衰までが「ひと眼」で分かる
古いポスター 歌っているらしい江利チエミさん
 現在の尾道市としては最後の祭りとなった、昨
年の第61回尾道みなと祭までの歴史を「記念誌」
にまとめることで、今春の第62回のみなと祭を
「新生尾道へ向けて」の区切りとしている。
 発行は尾道港祭協会。表紙。裏表紙も含めカラ
ー印刷で全40ページ。
 最初に「尾道みなと祭について」で、尾道港開
港の恩人平山角左衛門翁(名誉市民)の功績と、
それを称える祭りの起源・それに祭りの性格など
を市民だけではなく「両町」や「一市一町」へ向
けても分かりやすく説明している。

 〜中略〜(常任委員長人事の歴史と市内の町の
勢力関係?の歴史などについて)

エッあの人も来たの!?
 大スター江利チエミ、水前寺清子ら


 年表は、みなと祭の年表ではなく尾道と尾道市
の年表となっており、合併史など記述し意図を明
確にしている。
 それ以降は大半が写真で、それに簡単な説明を
つけている。
 第一回〜十回と十回をひと区切りにしており、
古いポスターや写真は当然のことながらモノクロ
だが、これがこの記念誌の超目玉であることに疑
いはない。
 二十回まではオール・モノクロ。二十一回から
カラーが登場しており、これも一つの歴史。
 三十一回からも一部モノクロがあり、ポスター
もこの時はまだモノクロ。祭りのたびに役員らの
記念写真を撮っているが、時代が過つとこれが貴
重品になることが分かる。
 個別では「名妓豆千代」とか、名士仮装行列な
どの中身の変遷や担い手が変わっていく様子も分
かる。
 RCCの公開録音で柏村武昭参議のアナウンサ
ー姿をはじめ、中田貞雄委員長の肝煎りで招聘し
た超大物江利チエミにはじまり黛じゅん、由美か
おる、浅野ゆう子、水前寺清子、高田みづえ、春
日八郎ら大物スターの若かりし頃の写真も貴重品
だ。
 最近では、金メダリスト高橋尚子と小出監督が
あるが、スーパースターの氷川きよしが尾道みな
と祭に来ている証拠写真を探し出せない(?)の
が残念。
 トリが「灯りの演出」で、後半では「ええじゃ
ん・SANSA・がり」を中心に、改革みなと祭
をテーマにした構成で、現在の方向性を明確にし
ていることもよく分かる。



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