2005年2月5日(土)
高橋玄洋氏の碑文
古来より多くの文人墨客が足跡残した尾道
 駅前から「足形みち」を
  回遊性高めるためスポット化して点在
工事の様子
 「尾道という町に、どれほど多くの人が″足跡″
を残しているか」。古来より数多の文人墨客が愛
したこの尾道という町に相応しい「足形(あしが
た)みち」の新設工事が年度末の完成を目指して
進められている。
 備前焼作家、佐藤苔助さんが「十万人委員会」
のメンバーとして、尾道を訪れた著名人の「足型」
を主に個人の人脈の中で収集したもので、「足形
みち」の出発点ともなる「しまなみ交流館」前広
場に、高橋玄洋氏洗筆の説明文(碑)が設置され
る。
 すでに「足形みち」となる駅前の赤石商店前〜
芙美子像前までの駅前商店街の歩道では工事がは
じまっている。
 回遊性を高める狙いもあって、足形はしまなみ
交流館前、西日本銀行跡地、長江口の交差点西南
部分の歩道内、千光寺道、千光寺新道、文学公園、
鼓岩付近、ロープウェイ山頂駅、旧千光寺公園に
も2個〜10個の範囲で設置される。総事業費は
2593万円。
 駅前や西日本銀行路地(本通り)それに長江口
の3か所は、それぞれ意匠を凝らして各10個ずつ
の足形を配置することで、一種のミニ公園化・観
光スポットになる。
 駅前商店街の「足形みち」は、国道との境界の
ガードレールと歩道の間に、斜めのスペースをつ
くり足形を配置していく。名前、月日、肩書きの
オプション入り。
 誰の足形を何処に、どのような順に配置するか
の詳細、決定はこれから。以下、紹介の通り全部で
134人分の足形リストがあるが、配置計画では
126人分となっており、選漏れが出る可能性も
ある。
 工期は3月25日まで。3日後の3月28日が
1市2町の記念すべき合併の日。「いつ一緒にな
ったのか、分からないような....」自然体の合併
を志向している亀田市長は、意図的に「合併記念
的なセレモニー」を忌避しているため、足形みち
の完成をどのように披露するかは、これからの検
討課題として残っている。
 いずれにしても、十万人委員会を自ら主導した
市長にとって、永年の宿題が10年の歳月を経て
『ようやく1つ片付いた』という、如何に行政と
は時間が掛かるものかを教えてくれる「足形みち」
ともいえるのではなかろうか。

134人全てのお名前の転載は省略します。
(選漏れもあるということもあり)
高橋玄洋、大林宣彦、妹尾河童、赤瀬川原平さんはじめ
俳優、スポーツ選手、芸術家など多彩な顔ぶれです。



ニュース・メニューへ戻る