山陽日日新聞ロゴ 2004年10月10日(日)
谷村ファンから
亀田市長へ「萬案内所」の礼状が...
 自分の尾道を見つけに
  「案内所」との出会いでリピーターに
 来年度から改修工事に入る旧尾道商工会議所に、
現在開設されている「尾道萬迷所案内所」の心の
こもった対応・もてなしへの礼状が、このほど亀
田良一市長宛てに届いた。市長は「観光都市尾道
の模範になるので、広く市民に知ってほしい」と
本紙に託した。

尾道市長様
 突然のお手紙で失礼します。尾道がとても気に
入り、4回訪れました。そして、いろんなことに
触れ喜びを感じました。
 この9月28日(火)に訪れて、尾道への思いをお
伝えしたくて筆をとりました。
 まず、訪れるきっかけは、尾道のうた「つらつ
らと」(谷村新司さん)との出会いでした。胸を
わくわくさせながら、妻とJR尾道駅に立ったの
がH14年10月21日でした。
 そのときの、私の日記は以下の書き出しで始ま
っています。
 10月21日(はれ)安芸宮島の旅を終え、いま着
いた。尾道駅に!なにか爽やかな青い風と心地よ
い暖かさをまず感じた。来てよかったと素直に思
えた・・・。
 そして、翌年の4月と10月に再び訪れました。
訪れるごとに、新たな尾道を体験しました。また、
尾道を知る機会や関心が強くなった。
 先月の28日に、尾道への旅をしました。やはり
新たな体験をしました。萬迷所案内所で、ある方
に、幼児文学作家の横山美智子さんの偉大さを聞
きました。今、それにまつわるイベントをグルー
プで企画している。大正から昭和初期に活躍され
た方だと聞かされいっそう感嘆した。御袖天満宮
では、谷村新司さんの絵馬の裏話を初めて聞き、
嬉しさを感じ新たな絵馬に願いを込めた。
 私達は向島から眺める尾道の風景も大好きです。
青い水道の向こうに幾重にもかさなる家並みと点
在する寺院、三山にそれぞれ塔があり、青い空の
下ゆったりと雲が流れ、まちの表情をかえてゆく。
水道を渡船が往復し、電車が行き交う。このまち
に暮らす人は、知恵を知り、人と人とのふれあい
が生まれ暮らしている・・・。
 旅に出て、どこよりも人の出会いと有り難さを
感じた尾道でした。最初に訪れたときの案内人の
存在が、私達をそうさせたと思います。その案内
人は、商店街の旧商工会議所の萬迷所案内所でし
た。ゆったりとした空間にゆったりと資料がなら
んでいました。
 何よりも、スタッフの女性が、私達の近くにき
て対応してくれました。本当の人のぬくもりを感
じる出会いでした。それが尾道のまちの良さだと、
後でわかりました。
 その後、毎回 案内人を訪れることになりまし
た。なにげない挨拶と情報、まちのにおいと爽や
かさを感じながら、「迷ったところがあなたの尾
道です」と声をかけられる。だから、自分の尾道
を見つけにまたやってくる。先はどの向島からの
眺めも教えて頂いた。
 萬迷所案内所には、安心させる心地よさと、人
とのふれあいを与えてくれるものがありました。
人は何かを求めて旅に出る。案内人の存在は、こ
れからも私達を心やさしく受け入れてくれ、人の
ふれあいをこっそり教えてくれると確信していま
す。
 今回訪れた萬迷所案内所には、野草がひっそり
生けられ、鉢に数匹のメダカが放たれていました。
 萬迷所案内所がこれからもますますご活躍され
ることをお祈りします。本当にありがとうござい
ました。    草々
                    柴山

差出人のお名前は名字のみ転載しました
60歳前後のお二人連れ。

転載責任者メモ:私も当時駅前にあったマルコシ書店の越智さんや
        色々魅力的な方々との出会いがあってリピーターに
        なりましたので、よく分かります。
        別の見方をすると、観光バスで景色の良い展望台や
        寺だけをスポット的に見たのでは、魅力の数パーセントしか
        見ていないということでしょうか。1度目はそれで下見して、
        2度目以降は是非迷いながら、地元の方に話し掛けながら
        歩いて頂きたいと思います。


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