山陽日日新聞ロゴ 2004年10月2日(土)
今年も挑戦
手作りいかだで無人島に
 高見小6年生 野外調理に生物、植物の調査
いかだに乗った子供たち
 ″手作りいかだで無人島に渡ろう″−と向島町、
高見小学校(岩田千賀子校長)は今年も6年生が
学校生活の想い出にと7月と9月の2回、近くの
無人島、下江府島に渡り、原始生活を満喫し、島
内を探検した。
 今年で3回目となる無人島体験。6年生18人は
まず、いかだ作りから始めた。4月、インターネ
ットでいかだ造りを調べ、それを基に模型を作り、
近くの向島町漁協で、組合員の指導のもと4角、
丸、3角のいかだを製作。6月に試運転し、渡航
に自信を深めた。
 待ちに待った無人島探検。7月9日、雲一つな
い晴天のもとライフジャケットを着け1年生と幼
稚園児に見送られ向島漁協桟橋から出発。昨年ま
では下江府島に近い海岸からスタートしていたが
今年は6年生の想いもあって同桟橋からの出発。
島まではこれまでの倍以上の1・5kmの遠距離。
いかだは蛇行したり、逆方向に向いたりしながら
3隻は35〜40分で下江府島に無事到着。
 釣りグループと貝・海藻グループに分かれ、チ
ヌやギザミを釣りオゴやスガイを採取、それに漁
協からヒラメの差し入れがあり大喜び。かまどを
作り、虫眼鏡を使い火を起こし、海の幸とともに
学校園で育てたトウモロコシを炊き、竹筒ご飯、
竹筒パンと原始的調理での食事に大満足。
 島を一周しゴミを拾い、帰路は満ち潮にのり、
15分くらいで着いた。
 2度目、9月13日はいかだではなく向島漁協の
漁船で5分足らずで下江府島に到着。
 植物班と海浜生物班に分かれ、調査を開始。ゲ
ストティチャーとして尾三地域事務所水産課、村
田弘治さんを招き、海浜生物について教えてもら
った。
 台風16号、18号が襲来、塩害で樹木、草花は枯
れ、唯一、バベと呼ばれるウバメガシ、黒松が生
き残っていた。
 桑の木が多く見受けられ、鳥が無人島にまで実
を運んできて自生。かって向島地域は養蚕が盛ん
だったことが伺い知れる。
 海浜では一定の面積でどんな生物がいるのか調
査。場所によっては生物の種類が違い、環境に適
応しながら生きていることを確認。貝やニシなど
生息し、下江府島周辺の環境は悪化していないと
説明があった。
 無人島探検を終えた6年生は「いかだで島に渡
るのに苦労したが楽しかった」、「島で食事をす
るのは最高、竹筒ごはんは美味しかった」、「無
人島でも色々な生物、植物がいるのに驚いた」と
口々に感想をのべていた。
 協力した向島漁協の組合員は「大人になっても
古里を忘れず愛して欲しい。無人島での体験はよ
い想い出になったでしょう」と話していた。



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